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“現役最高齢”101歳の映画作家・オリヴェイラ監督の“過激に美しい”映像公開

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 1908年12月11日、ポルトガルのポルトに生まれたマノエル・デ・オリヴェイラ監督(101)が、100歳の誕生日を迎える2008年に撮影した映画『ブロンド少女は過激に美しく』の日本公開が決定し、このほど予告編が公開された。

映画『ブロンド少女は過激に美しく』より 窓辺に立つルイザ (C)FILMES DO TEJO II、LES FILMS DE L’APRES-MIDI、EDDIE SAETA SA、2009 

映画『ブロンド少女は過激に美しく』より 窓辺に立つルイザ (C)FILMES DO TEJO II、LES FILMS DE L’APRES-MIDI、EDDIE SAETA SA、2009 

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 同作は、100歳の“現役最高齢の映画作家”オリヴェイラ監督が長編劇映画を作ったと、ギネスブック的な驚きで話題になった。しかも、監督は2008年11月下旬から撮影を始め、ほぼ2ヶ月後のベルリン国際映画祭に出品するというスピード作業をやってのける。もちろん、仕上がりも完璧で、批評家たちから、オリヴェイラ監督の「最も色っぽい、最もおおらかな、おそらく最も美しい傑作」と絶賛された。ポルトガル、フランス、スペイン、イギリスほかで公開され、興行的にもヒットを飛ばしている。

 ポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスが1873年に書いた短編小説『ブロンド少女の特異さ』を原作に、オリヴェイラ監督が自ら脚色。現代のポルトガルを舞台に、随所に独自の演出を加えながらも、原作の言葉は一字一句改変せずに映画化するという、離れ業もさりげなく軽々とやり遂げている。

 リスボンから南の保養地アルガルヴに向かう列車。マカリオは隣りあわせた夫人に“話して楽になりたいんです”と、衝撃的な体験を語りはじめる。ブロンドの少女に恋をした男が、人生を狂わせていくさまと、その顛末を描く。主人公マカリオは、監督の孫であるリカルド・トレパが初主演。ブロンド少女ルイザは、オリヴェイラ映画初出演のカタリナ・ヴァレンシュタイン。そのほか、レオノール・シルヴェイラらオリヴェイラ映画おなじみの顔ぶれが脇を固める。10月上旬より東京・TOHOシネマズ シャンテにて公開、以降全国で順次公開予定。

 なお、オリヴェイラ監督は今年、さらなる新作『アンジェリカ(仮題、2011年フランス映画社配給で公開予定)』を制作。この作品も2月22日に撮影を始め、5月14日にはカンヌ国際映画祭で完成披露している。

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