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長渕剛、“恩師”倉本作品で11年ぶりに俳優復帰

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 シンガーソングライターの長渕剛が、脚本家・倉本聰が手掛けるスペシャルドラマ『歸國』(8月14日 後9時放送 TBS系)に出演することが20日、わかった。長渕は2002年放送のドラマ『少年』(同局系)にて1シーンのみの友情出演はしているものの、本格的な俳優業としては99年『英二』以来、実に11年ぶり。同作で長渕は、第二次大戦中に南の島で玉砕し、祖国のために死んでいった“英霊”の1人として、現代の平和な日本に舞い降りる。かねてより親交がある倉本作品への出演に長渕は「今回は、僕の恩師であり大好きな倉本先生にいただいた役。英霊という難しい役で責任重大ですが、先生の喜ぶ顔を見られるよう精一杯やります」と気合十分だ。

 同作は1955年に発表された故・棟田博さんの短編小説『サイパンから来た列車』を基に、倉本が舞台脚本として書き上げたものをテレビドラマ用に書き直した。戦争中、南の海で玉砕し、そのまま海に沈んだ英霊達が現代によみがえり、日本人の現状を問う重厚な作品。長渕のほかにもビートたけし小栗旬、塚本高史、向井理、堀北真希など豪華キャストが集結する。

 今回、長渕が演じるのは、英霊として戦場に散った日本兵の部隊長である秋吉部隊長役。現代によみがえり、戦争の根絶を訴えるという役どころだ。久しぶりの俳優業に長渕は「ドラマの現場は久しぶりですが、昔一緒にやっていたスタッフも何人かいて、古巣に帰って来たようなうれしさ、気持ちよさを感じています」と心境を明かす。

 長渕と倉本は、1990年に長渕が『NHK紅白歌合戦』に初出場し、ドイツ・ベルリンで生演奏を披露するが、「いつかの少年」「親知らず」「乾杯」の3曲を約15分演奏3曲を披露した際、放送中の発言が問題となり、NHKへの出入りは禁止と報道された。そのとき、倉本が長渕の“男っぷり”にほれ込み、以後、2人は親交を深めた。長渕は「僕の恩師であり大好きな倉本先生にいただいた役。国を守るために戦った人間の魂を無防備に邪魔しないよう真摯に取り組み、そういう先輩達たちがいたことを伝えられればと思っています」と役者として倉本に恩返しする事を誓っている。

 長渕は1977年、シングル「雨の嵐山」で歌手としてデビュー。以後、「巡恋歌」「順子」、「乾杯」、「とんぼ」、「しゃぼん玉」、などのヒット曲を連発。シンガーソングライターとしての地位を不動のものとした。また、俳優としても、現夫人である元女優・志穂美悦子と夫婦役を演じた『家族ゲーム』(TBS系)が大ヒット。また、『とんぼ』(同局系)や映画『オルゴール』などでの壮絶な“チンピラ役”でも一世を風靡。近年は俳優業をセーブし、本業である歌手活動に注力していただけに、恩師である倉本作品での“復帰”で果たしてどのような演技を披露してくれるのか、期待が高まる。

スペシャルドラマ『歸國(きこく)』に出演する長渕剛 

スペシャルドラマ『歸國(きこく)』に出演する長渕剛 

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 長渕剛

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  • 軍服姿に身をつつみ、スペシャルドラマ『歸國(きこく)』に出演する長渕剛 
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