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　古代ギリシアで生まれた世界最古の英雄叙事詩『イリアス』が、9月4日より日本で初めて舞台化される。トロイア戦争10年目に起きた、数十日間の出来事を“英雄アキレウスの怒り”を主題にして描く。主演は『JIN-仁-』『臨場』などでの好演が光る俳優・内野聖陽（41）。約1年ぶりの舞台へ「さまざまな演劇的瞬間の積み重ねで、豊かな感性のひしめくエキサイティングな作品になるように一俳優として頑張りたいです」と熱い意気込みを寄せている。

　紀元前8世紀頃、ギリシア最大の詩人・ホメロスがまとめたと伝わる同作は、ギリシャ神話を題材とした怒りと戦争と運命についての叙事詩。ギリシア軍の総大将アガメムノン（木場勝己）の横暴な仕打ちに怒り、戦線を離脱してしまう英雄アキレウス（内野）だが、親友パトロクロス（チョウソンハ）を殺した敵国のトロイア王プリアモス（平幹二朗）の息子・ヘクトル（池内博之）への復讐のため、再び戦線に戻りヘクトルとの一騎打ちに臨む。

　内野は今作に対し「神々の悪戯のような人間の運命。その中で、愚かしくも力強く生きる人間たちの姿に愛おしさを感じ、勇気づけられました」とコメント。演出は過去にも内野の舞台を手がけてきた栗山民也を起用。出演はほかに高橋和也、馬渕英俚可、新妻聖子ら。舞台『イリアス』は9月4日（土）〜23日（木）東京・ル テアトル銀座、9月28日（火）〜10月3日（日）兵庫県立芸術文化センターにて上演。

舞台『イリアス』公式HP
http://www.ilias2010.com/