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映画『春との旅』(小林政広監督)の初日舞台あいさつが22日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の俳優・仲代達矢、女優・徳永えりらメインキャストが登壇した。ベテランばかりを配したキャスティングの中で、ひとり気を吐いた若手の徳永は「(監督に誰とも口を聞いてはいけないと指示され)とても孤独でした。でも、出来上がった作品を観て(孤独だったことが)意味があったのだと確信しました」とホッとした表情。役作りで求められたガニ股歩きは「もう完全に治りました」と微笑んだ。
同作は仲代演じる74歳の元漁師・忠男と、徳永演じる19歳の孫娘・春が、親類を訪ねて旅をする物語。劇中のエピソードを通して、「無縁社会」や「孤独死」、「介護」の問題、「地方の過疎化」など今、日本が直面している諸問題を浮き彫りにする。
約8年越しの企画が満席の観客に迎えられ、小林監督は「自分の映画でこんなに(観客が)入ったのは初めてです」と顔をほころばせた。約9年ぶりに主演した仲代は「私も(役柄同様に)頑固ですよ(笑)。本当は人のことを気にせずに自分が思うように生きたいが、やはり人に迷惑をかけないようにと思うと好き勝手にできないですよね。だからこそ今回は(普段できない分)おもいっきり、わがままに演じました」と想いを語った。
温泉旅館をきりもりする忠男の姉・茂子を演じた淡島千景は「私もたくさんの兄弟がいますが、この作品に出演して、兄弟って本当にいいもんだと思いました」とコメント。忠男の弟・道男を演じた柄本明が兄弟ゲンカのシーンで「(仲代に)たくさんなぐられました(笑)」とぶちまけると、すかさず仲代は「(セリフで)あなたもひどいことを言いましたよ(笑)」と反論し、会場を和ませた。
道男の妻・明子を演じた美保純は「最近ダイエットに成功したので、(劇中の外見とは)変わっていると思います。もうすぐ50歳になるのにまだミニスカとかはいて、周りからはまだまだひよっこだと言われるのですが、これからもおばさんに見合う役を演じていきたいです」と話した。
また、次回作について「まだ未定」と答えた小林監督に対し、仲代は「もし次の作品を作るなら、何の役でもいいから、また監督の作品に出たいです」と再タッグへ意欲を表した。
◆関連ニュース 最新映画情報|インタビュー特集
映画『春との旅』(小林政広監督)の初日舞台あいさつが22日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の俳優・仲代達矢、女優・徳永えりらメインキャストが登壇した。ベテランばかりを配したキャスティングの中で、ひとり気を吐いた若手の徳永は「(監督に誰とも口を聞いてはいけないと指示され)とても孤独でした。でも、出来上がった作品を観て(孤独だったことが)意味があったのだと確信しました」とホッとした表情。役作りで求められたガニ股歩きは「もう完全に治りました」と微笑んだ。
同作は仲代演じる74歳の元漁師・忠男と、徳永演じる19歳の孫娘・春が、親類を訪ねて旅をする物語。劇中のエピソードを通して、「無縁社会」や「孤独死」、「介護」の問題、「地方の過疎化」など今、日本が直面している諸問題を浮き彫りにする。
約8年越しの企画が満席の観客に迎えられ、小林監督は「自分の映画でこんなに(観客が)入ったのは初めてです」と顔をほころばせた。約9年ぶりに主演した仲代は「私も(役柄同様に)頑固ですよ(笑)。本当は人のことを気にせずに自分が思うように生きたいが、やはり人に迷惑をかけないようにと思うと好き勝手にできないですよね。だからこそ今回は(普段できない分)おもいっきり、わがままに演じました」と想いを語った。
温泉旅館をきりもりする忠男の姉・茂子を演じた淡島千景は「私もたくさんの兄弟がいますが、この作品に出演して、兄弟って本当にいいもんだと思いました」とコメント。忠男の弟・道男を演じた柄本明が兄弟ゲンカのシーンで「(仲代に)たくさんなぐられました(笑)」とぶちまけると、すかさず仲代は「(セリフで)あなたもひどいことを言いましたよ(笑)」と反論し、会場を和ませた。
道男の妻・明子を演じた美保純は「最近ダイエットに成功したので、(劇中の外見とは)変わっていると思います。もうすぐ50歳になるのにまだミニスカとかはいて、周りからはまだまだひよっこだと言われるのですが、これからもおばさんに見合う役を演じていきたいです」と話した。
また、次回作について「まだ未定」と答えた小林監督に対し、仲代は「もし次の作品を作るなら、何の役でもいいから、また監督の作品に出たいです」と再タッグへ意欲を表した。
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2010/05/23