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　俳優の渡部篤郎が20日、都内で行われた長編映画初監督作品『コトバのない冬』の初日舞台あいさつに共演者の鈴木一真、北見敏之、渡辺えりと共に出席。渡部監督は集まった観客に「心から感謝します」と一礼し、しみじみ。渡辺は渡部の監督ぶりを「クリント・イースト(ウッド)タイプだわ。みんなの才能を引き出す部分がある。監督として、そういうのがあるのは1番ですよね」とアカデミー監督の名を引き合いに賛辞を送った。

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　真冬の北海道などで撮影された同作では、北海道で単調ながらも幸せに過ごす女性・冬沙子（高岡早紀）が、ひょんなことから冬の閉ざされた遊園地を管理する耳の不自由な渉（渡部）と出会い、互いに心地よい時間が生まれてくる様子を描く。特別な演出はなく、冬の北海道ならではの気候や、2人の息づかいなどが活かされている。

　渡部監督は「何気ない日常の中に、何気ない家族や友達、恋人や風景だったり、たくさんの大事な物が写っていると思う。少し自分が見落としていたものを感じ取ってもらえれば幸いです」と我が子のように温めてきた作品の旅立ちに、感慨深げ。北見は「処女作っていうのは、その人の資質が無造作に出ると言われる。渡部さんの奥深い優しさが画面に出てると思います」と見所を語っていた。

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