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　俳優の前田亜季、小澤征悦、西田尚美が21日、東京・渋谷のNHKで行われた福岡発ドラマスペシャル『母（かか）さんへ』の試写会に出席し、その後会見に応じた。母と子が親子の衝突を乗り越えていく同作のストーリーにちなんで、父親で世界的指揮者の小澤征爾氏と幼い頃に衝突した時のエピソードを語った小澤は、早期の食道がんを患っている征爾氏の現況について「記者発表の通りで、言い方は良くないけど順調にいろんな検査をして、先生と話しているところ。状況は変わってないです」と報告した。

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　NHK福岡放送局制作の同作は、地域の様々な現実を元にそこに住む人々の息づかいや、土地の空気感を伝える「福岡発地域ドラマ」の7作目。2月1日より八女市との合併が決定している黒木町が舞台で、“親子の愛”がテーマとなっている。気持ちのすれ違う母と子が黒木町での暮らしの中で、町が守り抜いてきた大切な『人形浄瑠璃』などをキッカケに絆を取り戻していく様子を描く。

　山奥の小学校に赴任した新任教師の主人公・ひかりを演じる前田は、昨年の8〜9月の撮影を振り返り「教師役をやったことがなくて撮影に入る前は不安で、どうやって子供たちと接していけばいいかと思っていましたが、初日に（現地の）生徒から『ひかり先生！』って言ってもらって。みんなが私を先生役に引っ張ってくれました」と感慨深げ。

　西田も親子役を演じた子役の今田萌について「私が最終日に体調を崩して撮影が中断したんですが、萌ちゃんが本当の娘のように心配してくれて。自分の娘もああいう風に育ってくれたらいいのにっていうくらい良い子でした」とメロメロの様子で笑いを誘った。

　また小澤は自身の親子の絆について「小澤さんの家は仲が良いねってよく言われるんですが、親子というより仲間意識が強かった。姉もそう思っているし、親子でも目線がイーブンなのは教育方針だったと思う」と分析。今回、征爾氏の食道がんが見つかったことについても「10年間くらい思っていたけど、時間は限りあるもの。生きていく上で24時間過ごすにもいろいろあるけど、家族がいちばん大事だと思っている。反抗期もあるかもしれないけど、そこをちゃんとしたいと前から思っていて、今回それを再確認できた。そういうことには感謝しているというか・・・」と熱く語っていた。

　また会見では報道陣から小澤に向けて、彼との交際が噂されるフリーキャスター・滝川クリステルについての質問が投げられ、プロデューサーが制止する一幕も。退席の際にも再び問われたが、明言はしなかった。しかし、写真撮影の際の「“ナナメ45度”でお願いします」という滝川おなじみのポーズのリクエストには、素直に応じていた。

　福岡発ドラマスペシャル『母（かか）さんへ』はNHK総合で2月11日（木）後4：45〜5：58に放送。