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　俳優・渡辺謙と米俳優レオナルド・ディカプリオの初共演が話題のハリウッド映画『Inception（インセプション）』の予告編が解禁された。『ダークナイト』（2008年）のクリストファー・ノーラン監督自身がオリジナル脚本を執筆した最新作。ストーリーの全容はいまだ明かされていないが、ディカプリオ演じる実業家コーブが主人公で、渡辺は彼を脅迫する悪役サイトウを演じる。ディカプリオは、今年６月に同作の撮影で監督とともに極秘来日していたが、今回お披露目となる予告編では冒頭から東京・赤阪の街並みの映像が映し出され、日本のファンを期待させる内容になっている。

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　同作は日本、イギリス、フランス、アルジェリア、カナダ、アメリカを含む4つの大陸を渡りながら撮影、制作が進行中。人間の心理をついた巧妙な仕掛けと『マトリックス』シリーズをほうふつとさせる迫力シーン満載のSFアクション超大作になるという。

　渡辺にとっては7作目のハリウッド映画への出演。『バットマン・ビギンズ』（2005年）以来、2度目のタッグとなるノーラン監督には「同じ監督にもう一度呼ばれることほど名誉なことはない」と感謝し、「自分の力をすべてこの映画にぶつけたい」と作品に対する強い思いを語っている。

　ノーラン監督も「スクリーン上でたぐいまれな存在感を放っていた。（前作より）大きく、ピッタリ合う役があれば、ぜひ一緒にと考えていた」と渡辺を起用した理由を説明。日本での撮影時には「日本文化や風景をどう料理するか研究している」とコメントしていた。

　全容が明かされていないだけに、渡辺とディカプリオの共演の行方が気になるが・・・。ディカプリオは渡辺について「俳優としての表現力が素晴らしい。ナショナル・トレジャー（国の宝）との共演は誇らしい」と語っており、渡辺が出演したハリウッド作品はすべて見た上で、「役の上ではプロフェッショナルに徹する真の俳優」と絶賛。

　渡辺もディカプリオを「演技力とスター性を兼ね備え、ハリウッドで1番脂が乗っている俳優」と印象を語っており、互いに尊敬しあう2人の共演に間違いはなさそうだ。

　そのほかのキャストも豪華な顔ぶれで、映画『（JUNO／ジュノ）』の主演女優エレン・ペイジ、『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』でピアフを演じたマリアン・コティアール、ジョゼフ・ゴードン＝レヴィット、トム・ハーディ、キリアン・マーフィー、トム・ベレンジャー、マイケル・ケインなどが名を連ねる。

　映画『インセプション』はワーナーブラザース映画配給で2010年夏に日米同時公開。