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　女優の綾瀬はるかが15日（火）、都内で行われた主演映画『ICHI』の完成披露試写会で共演の大沢たかお、曽利文彦監督と共に着物姿で舞台挨拶を行った。初の“女性版”座頭市に挑んだ綾瀬は「殺陣を見てほしい」と演技をアピール。故・勝新太郎さんのイメージが色濃く残る座頭市だが、曽利監督は「女版と聞いて面白いものができると直感できた」と前置きした上で「綾瀬さんの女優魂が炸裂した」と自信をのぞかせた。

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　悲しみと絶望を抱えた盲目の女性・市が愛に目覚め、本当の強さとは何かを知っていく過程を描いた時代活劇。本格的な殺陣の習得に励んだ綾瀬は「練習期間があまりなくて大変でしたが、頑張りました。基礎ができてきて、上達すればするほど楽しくなった」と自らの成長ぶりを報告した。

　綾瀬と初共演を果たした大沢は「さっき『殺陣は大変だったと言え』と（関係者から舞台裏で）言われてて、今本当に『大変』と言ったので、どんなに素直なんだと思った」と綾瀬についてコメント。「みんなの雰囲気を気にしている女優さんで、俺の方が年上なのに刺激をもらった」と評価し、綾瀬は赤面していた。

　綾瀬のかわいらしいイメージを今作でどう変えられるかに努めたという曽利監督は「根性で取り組んでもらった。私はCGを使うのが得意だけれど、使う必要はなかった。綾瀬さんの女優魂が炸裂した」と太鼓判。「勝さんが作り上げた座頭市を壊さないよう、あえてCGを表に出さず、まじめに“日本の活劇”を目指した」と胸を張っていた。

　映画『ICHI』は10月25日（火）より公開。