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青アザだらけ、疲労骨折も…メジャーを夢見る“地下アイドル”の逆襲

現在のミュージックシーンを席巻する、AKB48を筆頭としたアイドルムーブメント。だが、表舞台に立てるのはごく限られた少数のみ。アイドルの夢を捨てきれない少女たちは地下へと潜る……いつか陽の目を見ることを夢見て、連日過激なパフォーマンスを繰り広げる“地下アイドル”の実情に迫ってみた。


“雑草魂”でメジャーアイドルに対抗するアイドル妖怪カワユシ

“雑草魂”でメジャーアイドルに対抗するアイドル妖怪カワユシ

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■“会いに行けるアイドル”から“密着できるアイドル”へ

 “アイドル戦国時代”と呼ばれる昨今、数多くのアイドルグループが混在し、その生き残りをかけた戦いが日々繰り広げられている。そんな、地下アイドル業界で現在最も支持を受けているのが、客席へのダイブなど過激なパフォーマンスが売りのアリスプロジェクトだ。

 “会いに行けるアイドル”をコンセプトに大成功を収めたAKBグループに対し、アリスプロジェクトのアイドルたちは、ヘッドバンキングや客席へのダイブパフォーマンスなど、さながら“密着できるアイドル”とでも形容できる過激なアプローチで人気を集めている。

 そんなアリスプロジェクトと、テレビ朝日が手を組み、同プロジェクトに所属するアイドルの中から選抜し、新たなアイドルユニットを結成。メジャーデビューまでの軌跡を追ったのがネット配信番組『アイドル黙示録』。プロデューサーにお笑いタレントの古坂大魔王、作詞作曲にヒャダインこと前山田健一を迎え、過酷な試練を乗り越えて結成されたのが、新ユニット・アイドル妖怪カワユシだ。

 各メンバーがサイリューム(※発光ライト)を手に、どれだけ高価な物と交換できるかを競うわらしべ長者、ファンの力も借りつつエコキャップをどれだけ集められるかを競うエコキャップ争奪戦、自己申告でスリーサイズを発表し、実際の数値とかけ離れた申告をしたメンバーはプロカメラマンではなく携帯カメラやインスタントカメラで撮影という水着審査などなど。ガチンコ試練を勝ち抜いたのが、天木じゅん、川村虹花、早瀬愛夢、黒木ひなこ、黒瀬サラの5人。

■地下アイドルとしての経験が自信に

 彼女たちは元々、AKBやももクロのような華々しいメジャーアイドルを夢見ていた。「地下アイドル全員が思っているのがメジャーアイドルになることなんです。ずっとメジャーデビューを夢見てやってきたんです。絶対掴み取ってやる!!という気持ちでした」とメジャーアイドルへの想いを真摯に明かすのはメンバーの川村虹花。

 とにかく彼女たちのハングリーさには目を見張るものがある。絶対にのし上がってやるという気持ちがハンパなものではないのだ。「今までは地下アイドルの中で最強になろう!って頑張ってきたので、その勢いのまま行きたいです。私たちには土台(地下アイドル)があるんだということが自信に繋がっています」(早瀬愛夢)。

■寮での共同生活、真冬に水着姿で路上ライブも

 地下アイドルとしての経験。事務所の寮の小さな部屋に数人が暮らすというメンバーが多く、学校に通いながら、秋葉原の常設劇場P.A.R.M.Sと秋葉原駅前でのライブをほぼ毎日行っている。「最初はメンバーよりお客さんの方が少ない時もありました(笑)。何のためにライブをやっているんだろう?って挫けそうになることも多かったです」と振り返る早瀬。

 彼女たちの足を見ると、およそアイドルらしからぬ青アザだらけ。日々の過激なパフォーマンスの様子が暗に想像できる。「冬も水着姿で外でライブをやったり、疲労骨折したりとかもありましたね(笑)」(川村)。

■“雑草魂”でメジャーアイドルに下剋上

 文字通り体を張って掴み取ったメジャーへの切符。11月6日に発売されたメジャーデビューシングル「カワユシ・アラワル」では、デビュー前に総選挙を実施。メンバー5人のセンターバージョンのCDジャケを同時発売し、予約段階で一番数字の高いメンバーがセンターを務める。

見事センターの座を勝ち取った川村は「絶対に負けない、絶対に上に上がるぞ!! という気持ちは今のメジャーアイドルさんたちに絶対負けません!!」と“温室育ち”のアイドルたちに宣戦布告。“雑草魂”を持つ地下アイドルたちが、メジャーアイドルへの下剋上を成し遂げる日が来るかもしれない。

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