歌手で女優の小泉今日子、俳優の阿部サダヲ、小林薫、劇作家の岩松了氏が5日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで行われた舞台『シダの群れ　3　港の女歌手編』の公開フォトコール後に取材に応じた。

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　同舞台は、岩松氏が手掛ける任侠劇の第3弾。任侠ものらしく激しく争う演技を要求された阿部、小林らを横目に、歌手役を演じた小泉は「女の私から見てると、男の人たちが怒鳴り合ったり、銃を撃ちあったり、胸ぐらつかんだりするのは、いいな〜私もやりたいなって思う」と羨ましがり、「ナイフや銃を持ちたかったけど、私はマイクを持ってます」と残念そうに語っていた。

　一方で、歌手役については「自分の歌をお客様のために歌うのと、歌手という役のなかで歌うのはずいぶん違います。緊張もします」と明かし、「役と思って歌うと、普段自分の歌では使わない声が出てくる。気持ちが自分じゃなくなるので、声も変わってくる」と演技の歌手と実際の歌手との違いを挙げていた。

　取材前には、銃撃シーンや怒号が飛び交う、緊迫した雰囲気のなか公開フォトコールが行われたが、阿部は「けいこ場はピリピリしてない。いつもご飯が炊いてあって優しい現場です」と明かし、場を和ませていた。

　同舞台は、11月6日から30日まで同所、12月6日から15日まで大阪・シアターBRAVA！、12月21日から23日まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて上演される。