『セーラームーン』20周年を記念して進行中の新作アニメとミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-』の製作発表会見が4日、東京・六本木のニコファーレで行われた。

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　この日、お披露目されたミュージカルのキャストは全員役衣装で登場。主役セーラームーンはじめ5人の戦士たちは原作者・武内直子氏も審査員として参加したオーディションで決定。セーラームーン役には、ミュージカル初挑戦で今作が本格的なデビューとなる新人・大久保聡美（17）が抜てきされた。セーラーマーズ役は私立恵比寿中学の元メンバーで、現在は3BJr.Team Redのメンバーとして活動している七木奏音（16）、セーラーヴィーナス役は坂田しおり（22）が演じる。

　大久保は「初めてのミュージカルで、しかも主役なので、すごく緊張しています。合格の連絡を受けた時は信じられなくて『本当に私でいいの！？』という感じでした。自分らしく、うさぎちゃん（セーラームーン）らしく、皆が大好きなセーラームーンに自信を持ってなれるように頑張っています。最高の舞台を作りたいと思います」と意気込みを語り、決め台詞「月にかわってお仕置きよ」も様になっていた。

　セーラー戦士に限らず、オール女性キャストが演じることも見どころのひとつ。かつてのミュージカルシリーズでは、男性キャストが演じていたタキシード仮面役を、元宝塚男役トップスター・大和悠河が演じる。この日は登壇せず、ビデオメッセージが紹介された。宝塚退団後、初の男役での出演となる大和が、赤いバラを手に凛々しく語る姿に会場が沸いた。

　また、セーラー戦士達の敵となるダーク・キングダムのクイン・ベリル役に初風緑、部下である四天王ゾイサイト役に彩夏涼という元宝塚の男役が決定。四天王ジェダイト役には日本初の女性向け男装ファッション誌『KERA BOKU』の人気モデル・ルウト、同ネフライト役にコロ、同クンツァイト役に小松美咲がキャスティングされている。

　『美少女戦士セーラームーン』は、1992年より少女コミック誌『なかよし』（講談社）で連載された武内直子氏原作の少女マンガ。すぐにアニメ版もスタートし、またたく間にメガヒット作品となり、そのブームは、国内だけにとどまらず世界中に広がった。

　誕生から20周年を迎え、昨年7月に仏パリで開催されたジャパン・エキスポで発表され、大きな話題を呼んだ新作アニメは、今冬、世界各国・地域に配信されることが決定（日本はニコニコ動画予定）。オープニング・エンディングについては、既に発表されていた通り、ももいろクローバーZが担当する。

　この日は、同時間帯に横浜・日産スタジアムにてライブを行っているももクロと二元生中継を行い、ミュージカルキャストとスクリーンを介して初対面を果たした。ももクロがカバーする「ムーンライト伝説」はミュージカル主題歌にも起用され、ももクロがライブで初披露するサプライズもあった。

　ミュージカル『美少女戦士セーラームーン-La Reconquista-』は9月13日〜23日（17日は休演）に東京・渋谷のAiiA Theater Tokyo（アイア シアター トーキョー）で上演。