仏パリで開催中の日本のPOPカルチャーの祭典『Japan Expo 2013』で現地時間4日、6人組アイドルグループ・でんぱ組.incの初主演映画『白魔女学園』が、9月21日より劇場公開（劇場限定版）＆全世界同時動画配信（全10話）されることが発表された。

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　同作は、平成『仮面ライダー』シリーズやスーパー戦隊シリーズといった実写キャラクター作品で知られるテレビ朝日と東映がタッグを組み、満を持して挑戦する「特撮ヒロインムービー」。『仮面ライダーフォーゼ』『獣電戦隊キョウリュウジャー』など、現在の特撮＆アクション映画界をけん引する坂本浩一監督が「今までにないジャンルの映像作品を目指して」メガホンをとった。

　魔女を育成する「白魔女学園」へ、新入生がやって来るところから物語は始まる。時代は、純粋な乙女たちを拒絶していた。この学園へ導かれるのは、皆、それぞれに傷つき、心に「痛み」を抱えている少女たち。この学園で、少女たちは「傷つかない世界」を作る魔力を得るために、さまざまな試練に立ち向かい、成長していく。

　脚本を手がけるのは、大ヒットアニメ『けいおん！』『ガールズ＆パンツァー』などの脚本家・吉田玲子氏。アニメ界と特撮界、それぞれのジャンルで「ヒロイン」を魅力的に描くクリエイターたちによって、これまでにない「魔法少女もの」が生み出される。

　吉田氏は「この作品は、女子高生たちが繰り広げる特撮ホラーアクション。当初からでんぱ組.incの皆さんが演じられることが決まっており、彼女たちの個性や魅力を生かせるようにと脚本作りを進めました」と明かす。

　東京・秋葉原を拠点にライブ活動を続け、メンバー全員がオタクという濃いキャラで、アイドル戦国時代の中でも飛び抜けて個性的なでんぱ組.inc。本作で演じる傷つき、痛みを抱えた少女という役柄は、彼女たちが歩んできた過去ともリンクする。

　メンバーも「今回演じている役は、それぞれ本人と似ているところがあるんです。全く同じではないんですけど、ファンの皆さんにはそういうところも楽しんでいただけるんじゃないかと思っています」（成瀬瑛美）と認めるところだ。

　吉田氏は「力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である…という言葉があります。傷ついた女子高生たちが力を求めた末に、どうなるか…。彼女たちの痛みを感じつつ、見届けていただけたらと思います」と見どころを語っていた。

　同作は、9月21日からの国内での劇場公開と同時に、世界配信（国内配信含む）という画期的な試みにもチャレンジする。国内＆世界配信版は全10話構成のネット限定版、劇場ではこれを一本化した特別版を上映する。「アキバから世界へ！」、アイドル日本代表として『ジャパン・エキスポ』に参加し、今まさにそんな夢を実現しようとしているでんぱ組.incの作品に相応しい、意欲的な展開となっている。主題歌もでんぱ組.incが担当する。

　出演はでんぱ組.inc（最上もが、夢眠ねむ、古川未鈴、成瀬瑛美、藤咲彩音、相沢梨紗）、山谷花純、小宮有紗、高良光莉、白石さえ、相川結ほか。

　『白魔女学園』劇場限定版は9月21日（土）より東京・新宿バルト9にて公開予定。同ネット限定版（全10話）は日本ではテレ朝動画（http://www.tv-asahi.co.jp/douga/index.php）ほか、日本を除く全世界ではviki（http://www.viki.com/）にて配信予定。

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