4月より放送開始したアニメ『惡の華』。『別冊少年マガジン』(講談社)で連載中の押見修造氏の原作と異なるキャラデザインが衝撃的だったこの春の話題作である。キャラの動き方も一般的なアニメとは一線を画しており、ちょっと不思議な感覚がした人も多いだろう。 “普通”じゃない感じを生み出しているのは、ロトスコープという手法によるところが大きい。これは、実在の人物や風景を撮影・編集し、それを基に「絵」として描き起こしていくアニメーションの技法で、ディズニー映画『白雪姫』(1937年)で用いられるなど、古くからあるものだ。
2013/05/05