女優の小林聡美主演で、群ようこ氏の小説『パンとスープとネコ日和』（角川春樹事務所）がWOWOWで連続ドラマ化されることが23日、わかった。2006年3月に公開され話題を呼んだ映画『かもめ食堂』（荻上直子監督）の主演女優と原作者が再タッグ。今作の監督は『マザーウォーター』の松本佳奈氏。もたいまさこ、加瀬亮ら一連の映画シリーズで顔なじみのキャストも集結する。

　ずっと母との2人暮らしだったアキコ（小林）は、母の突然の死、さらに勤めていた出版社の理不尽な人事異動で会社を辞め、母の営んでいた食堂を継ぐことを決心する。自分のセンスで改装したアキコの新しいお店は、パンとスープだけというシンプルなメニュー、お手伝いのシマちゃん（伽奈）との2人だけの小さな店。ある日現われた１匹のネコと暮らし始める。

　小林は「毎日撮影現場に行くのが楽しみでした。そこには、この物語のように、新しいなにかを始める時に一緒に考え、笑いあえる仲間がたくさんいたからです。群ようこさんの原作の味を残しつつも、またひと味違った物語になりました。猫とパンとスープが大好きなかたはもちろん、犬とゴハンと味噌汁が好きなかたもぜひご覧ください」とコメントを寄せている。

　ほかに、光石研、塩見三省、美波、市川実和子、岸惠子らが出演。また、映画『めがね』『マザーウォーター』『東京オアシス』に続いて大貫妙子が主題歌を担当する。放送はWOWOWプライムで7月21日スタート、毎週日曜午後10時（全4話）。