俳優の中村蒼が、少女漫画界の巨匠・いくえみ綾氏の初映像化作品となる映画『潔く柔く』（10月26日公開）で、イケメン高校生・真山稔邦役で出演していることがわかった。中村は制服での高校生役について「まだまだいけました。ほとんどのシーンが楽しいシーンだったので、高校生を満喫させてもらいました」とコメントしている。

　初共演となる長澤まさみと岡田将生がW主演を務める同作だが、真山は長澤演じる主人公・カンナの人生に影響を及ぼすことになる重要なキャラクター。『マイ・バック・ページ』『ハラがコレなんで』などの注目作に出演し、その演技力が高く評価されていた、成長著しい若手俳優の中村が起用された。中村は長澤との共演を「とても気さくな方で、長澤さんが現場にいると全体が明るくなってとてもやりやすかったです」と語る。

　映画は今年2月にクランクイン。現在、撮影は順調に進んでいる。中村は「広島と松山での撮影で、海に山に自然がいっぱいあってその中での撮影はとても気持ちが高まりました。共演者の中には以前仕事をした人もいて、久しぶりにその人たちと芝居をするのは良い緊張感があってよかったです」と撮影の感想を語っている。

　原作は、『Cookie』（集英社）で2004年〜10年に連載され、2009年に『第33回講談社漫画賞』少女部門を受賞した人気作品。原作では、エピソードごとに異なる登場人物の視点でオムニバス形式で描かれているが、今回の映画化では原作のクライマックスを飾った大人気エピソード「瀬戸カンナ」「赤沢禄」の二人の恋模様を描く。