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瑛太、『最高の離婚』に強い愛着「もう1クールやってもいい」

 フジテレビ系ドラマ『最高の離婚』(毎週木曜 後10:00)に主演する俳優の瑛太が、このほど報道陣の取材に応じた。最終回に向けて撮影も佳境に入り、「ハイ状態を通り越してもう1クールくらいできるんじゃないかって思っています」と同作への愛着を語った。

フジテレビ系ドラマ『最高の離婚』が好評の瑛太。ドラマに登場する猫たちに癒されるぅ

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 瑛太、Wヒロインの尾野真千子真木よう子、俳優・綾野剛の4人が演じる夫婦2組が、本性をさらす会話劇から浮かび上がる30代の未熟な結婚観を通して、「夫婦とは何か」「家族とは何か」をコミカルに描く。初回13.5%でスタートし、第8話までの平均視聴率は12・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だが、「次週の展開が気になる」といった視聴者の評判は、瑛太ら出演者、スタッフの耳にも届いているという。

 「かといって視聴率30%とかいかないんですよね(笑)。でも、『すごく面白いドラマだね』『毎週観ているよ』とたくさんの方に言ってもらえているから、数字は関係ない気もしています。何より脚本が面白いし、現場の空気もいい緊張感があるし。ほかの作品とは違ったつらさとそれぞれ闘っているから、最後までやりきりたいねってみんなで話していました」と、大変な撮影現場をともに乗り越えてきたチームの絆を伺わせた。

 瑛太が演じる濱崎光生は、東日本大震災の日に神田から府中まで一緒に歩いて帰った結夏と2年前に結婚したものの、性格の不一致から、妻への不平不満を募らせている30歳のサラリーマン。「ツラい」が口癖で人付き合いが苦手な、ややこしい性格の光生になりきるのは、「本当につらくて、きつくて、自分まで落ち込んでしまった」と打ち明ける。

 ただ、撮影も中盤から終盤に入り、「光生ハイみたいな現象が起きた。演じているうちにセリフのテンポ感だったり、シーンの長さで感覚が麻痺してきて、苦しさがいつしかやわらぎ、いつまでも光生でいられるような感覚になる。それは、演じる楽しさの一つでもあるんです。光生ハイを通り越してもう1クールくらいできるんじゃないかって思っています」と、最後は笑いに変えた。

 同作は『それでも、生きてゆく』(同局系、2011年)でもタッグを組んだ脚本家・坂元裕二氏のオジリナル作品。坂元氏からの瑛太へのラブレターであり挑戦状でもあった。「坂元さんは容赦なかったですね。11話でまとまる話じゃないと思っていた」と話す。実際、3月21日放送の最終回(第11話)は15分拡大して放送されることが決まった。

 最終回に向けては「ハッピーエンドが好きなので、そうなることを望んでいますが、ありきたりではないことを期待しています。このドラマを面白いと思ってくれている人たちにハッピーなものを観せても喜ばれないと思うんですよね(笑)。他人がつらそうにしているのを観て、楽しんでいるところがあると思うし。タイトルの『最高の離婚』がなんなのかは知りたいなと思いますね」と話していた。

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