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『ガンダム』富野監督、細田監督『おおかみこども』を絶賛「アニメの枠を超えた」

 『機動戦?ガンダム』の生みの親で日本を代表するアニメーション監督の一人、富野由悠季監督と、昨年公開の映画『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の初対談が実現した。辛口で知られる富野監督だが、『おおかみこども〜』については「もはやアニメの枠を超えた」と絶賛。細田監督はその褒め言葉に恐縮しながらも、作品やこれからの映画制作について、真剣に語り合った。

富野由悠季監督(右)と細田守監督(左)の夢の対談が実現(撮影:石森 孝一)

富野由悠季監督(右)と細田守監督(左)の夢の対談が実現(撮影:石森 孝一)

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 細田監督は、『時をかける少女』(2006年)や『サマーウォーズ』(2009年)で、国内外の映画賞を席巻し、次代を担う旗手として注目を集めるアニメーション映画監督。最新作の『おおかみこども〜』は、人生の選択に悩み苦しみながらも精一杯生きる姉弟と、いつも優しく見守る母との13年にわたる物語。誰もが直面する人生の選択というリアルで普遍的なテーマを描き、幅広い世代の共感を呼んで、観客動員344 万人、興行収入42.2億円の大ヒットを記録した。

 昨年、『おおかみこども〜』の試写を観た富野監督が、「新しい時代を作ったと言っていい」と異例の絶賛コメントを発表。「作者であり監督は、そこまで意識していたかどうか。手法を追求していったらこうなったのかも知れない」と、細田監督に対しても関心を寄せていたことから、同作のBlu-ray&DVD化(発売中)を機に今回の対談が実現した。

 富野監督は「誰でも経験するようなごく当たり前の話を、上手にアニメのメタファーを使うことで、とても見やすい長さでまとめている」と話し、「悔しいけど、細田監督はものすごくできるようになったなと思いました」と評価。本作のモチーフが普遍的であることや、“映画の公共性”についても触れ、「『おおかみこども〜』はこれから10 年、20 年後の評価や認知は、今よりもはるかに高くなると信じています」と太鼓判を押した。

 対談の模様は、雑誌『デジモノステーション』4月号(エムオン・エンタテインメントより2月25 日発売)の「細田守特集」の中で全文を掲載。対談の司会、執筆はアニメ評論家の氷川竜介氏が担当した。

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  • 富野由悠季監督(右)と細田守監督(左)の夢の対談が実現(撮影:石森 孝一)
  • 『おおかみこどもの雨と雪』Blu-ray(2枚組:7140 円)発売中(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

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