女優の北乃きいが、『アンフェア』シリーズの新作スペシャルドラマ『ダブル・ミーニング　Yes or No？』（関西テレビ・フジテレビ系）で役づくりで髪を35センチ切っていたことが17日、わかった。同作は2011年9月に放送され、北乃が主演した『アンフェアthe special〜ダブル・ミーニング　二重定義』の続編。ショートカットは監督から提案があったものだが、「私も台本を読んだ時に『ショートいいな』と思ったので、思い切ってショートにしました」と満足げだ。

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　『アンフェア』シリーズは女優・篠原涼子主演の連続ドラマとして2006年1月期にスタート。女刑事を主人公に、意表をつく展開と人間や社会の暗部を深く捉えた作風で注目を集め、その後2作のSPドラマ（2006年10月、2011年9月)、2作の映画（2007年3月公開、2011年9月公開)へ発展した。

　北乃が演じる望月陽は、篠原が演じた雪平夏見の後任として警視庁捜査一課特殊班に着任。雪平に憧れ、そのイメージに近づきたいとストレートのセミロングしていた前作から2年後を描く新作SPでは、破天荒に突っ走るところは相変わらずだが、仕事に自信を持ち始めた望月が、ベテラン刑事・山路哲夫（寺島進）とコンビを組んで、現代社会の歪みから生まれた難事件に挑む。

　今回の事件は、インタネット上に配信されていた二者択一クイズを出題し、回答が意に沿わない場合は不正解として人質らを銃殺する残酷な内容の動画から始まる。クイズとその結果に世論が加熱して、テレビで中継される事態に発展。現実の世界でも起こりそうなストーリーに、北乃は「撮影中に、映像やコメントを見ているシーンが本当に怖かった」と振り返る。

　鑑識課検視官の三上薫役の加藤雅也、捜査一課長・小久保祐二役の阿部サダヲら不動のレギュラー陣に加え、望月の新たな上司役として高嶋政伸、捜査に協力する科捜研の敏腕プロファイラー役として山本裕典、事件に巻き込まれる人質役として綾野剛が参加。

　新キャストも迎えて北乃は「今回のアンフェアは、最近のドラマでは珍しい、テレビドラマで描けるギリギリのところを描いた挑戦的な作品になっていると思います。前作と同様、本当は誰が悪いのか、すごく考えさせられる内容。もちろん、裏切りに次ぐ裏切りの連続で、いろんな意味で皆さんに楽しんで見てもらえると思います」とアピールしていた。

　SPドラマ『ダブル・ミーニング　Yes or No？』は3月1日（金）午後9時より放送。翌日2日（土）には雪平の最後の事件を描いた映画『アンフェアthe answer』（後9：00）を地上波初放送する。