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国際派女優・桃井かおりがバルト三国を愛する理由

 女優の桃井かおりがBSジャパンの特別番組『桃井かおりの歩き方〜バルト三国〜』(11月17日、後9:00)の収録で10月上旬にラトビア、リトアニア、エストニアの3ヶ国を訪れた。桃井が紀行ドキュメンタリー番組へ出演するは約10年ぶり。昨年8月よりラトビアの首都リガの市民名誉文化大使を務める桃井は「日本ではまだなじみの薄い国々だけど、各国の首都はすべて世界遺産に登録されているし、日本人にもすごく合う気がして。すごく紹介したかった」と惚れ込んでいるラトビアを中心に、バルト三国の魅力に迫った。

ラトビアの首都リガの市民名誉文化大使に外国人として初めて任命された桃井かおり。バルト三国の魅力を自らの足で歩きながら伝える (C)ORICON DD inc.

ラトビアの首都リガの市民名誉文化大使に外国人として初めて任命された桃井かおり。バルト三国の魅力を自らの足で歩きながら伝える (C)ORICON DD inc.

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 ラトビアとの出会いは、とある映画祭で出会ったラトビア人のマリス・マーテヴィンソン監督に誘われ、映画『香港コンフィデンシャル・雨夜(アマヤ)』(2010年)に主演したのがきっかけ。同監督の次回作『Tempura』にも出演する予定だが、「日本人女性がリガで日本食レストランを開く話なんだけど、資金不足で今、止まっているの」と笑いながら話す。

 「バルト三国って聞くとなんか地味なイメージがするでしょう。でもね、行ってみるとすごくあか抜けた国なのよ。旧市街へ行くと歴史を感じさせる建物で街全体がまるでおとぎの国のよう。そうかと思えば、新たに発展している一面もあって。テレビ東京負けちゃうぞ(笑)と思うくらい、テレビ局もものすごく先進的でした」。

 現在、米ロサンゼルスを拠点に国際派女優として精力的に活動している桃井は、旅の達人でもある。その“歩き方”は「迷子になるのが好き。てくてく思うがままに歩いて、この壁素敵!って思ったところのドアを入って行ったら、その建物は世界遺産だった、みたいな」とガイドブックに頼らない直感勝負。

 今回、桃井に同行したスタッフも桃井の「旅勘」に圧倒されっぱなしだったという。「リガの市場で見た何気ない編み物に“ロシアの影響”を感じ取ったり、お菓子や人々の話す言葉に歴史を感じたり…。普段見過ごしてしまうものから、その国の本質を見抜く“眼力”がとにかくすごかった」と話していた。

 バルト三国は、ロシア革命後の1918年に各国そろって独立を果たすも、1940年に今度はソ連と併合。それから半世紀後に東欧革命が勃発し、1991年に再び独立。桃井は「過酷な歴史の中でも、あきらめることのない街の美しさと、人々の美しいものの考え方、強さは、今の日本人のお手本にもなると思う」。

 今回の旅では、リガにある日本語学校や、ヴィリニュスへ“日本のシンドラー”杉原千畝ゆかりの地を訪ね、知られざる日本との関係をひもといていく。また、リトアニア北部・シャウレイにある5万以上もの十字架でうめつくされている「十字架の丘」にも足を伸ばした。

 ロケを終えて、桃井は「『20年前、私は何してたんだっけ?』と何度となくつぶやいた旅でした。たった、20年前、まだ20年しか経っていない独立国。20年前、本当に“人間の鎖”に参加して命を張っていたんだ…と実感せずにはいられない旅になりました。すごい勢いで変化するだろうこれからの“バルト3姉妹”を歩いて、出会って。桃井がどうヒューマンに生まれ変わっていくのか、画面からもわかってもらえると感じています」と語っている。

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  • ラトビアの首都リガの市民名誉文化大使に外国人として初めて任命された桃井かおり。バルト三国の魅力を自らの足で歩きながら伝える (C)ORICON DD inc.
  • BSジャパンで人気の紀行ドキュメンタリー番組に桃井かおりが登場。ラトビア、リトアニア、エストニアの3ヶ国を歩く(C)テレビ東京
  • 11月17日放送のBSジャパンの特別番組『桃井かおりの歩き方〜バルト三国〜』では、世界遺産に登録されている旧市街の古い建物などを通して、それぞれの国の魅力に触れる (C)テレビ東京
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