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『じょしらく』でアニメ界に落語ブーム到来!?

 MBS・TBS系で7月よりスタートした“ガールズ落語アニメ”『じょしらく』。作品のプロモーションでは、テーマである「落語」ならではの面白い試みを行い、相乗効果でアニメ、落語双方の盛り上がりが期待されている。東京の街を巻き込んだコラボで、アニメ界にも落語ブーム到来なるか。

『じょしらく』MBS・TBS系で2012年7月より放送中 (C)久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会

『じょしらく』MBS・TBS系で2012年7月より放送中 (C)久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会

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 MBS・TBS系で放送中の“ガールズ落語アニメ”『じょしらく』が話題だ。もともと2009年より講談社の『別冊少年マガジン』で連載されている人気漫画で、原作は『さよなら絶望先生』などで知られる久米田康治(画・ヤス)が手がけている。

「企画自体は2年ほど前から。“落女”という言葉も流行り始めていましたから、オンエアの頃に落語ブームがきたらいいね、という話もしていました」と語るのは、キングレコード・須藤孝太郎氏。アニメのテーマとしては難しそうなイメージもあるが、実は作品のなかで登場人物が落語をしているシーンは少なく、「女子落語協会一門」に所属する女子5人による、ゆるい“楽屋トーク”を中心に構成されている。

「基本的にはブラックジョークメインのギャグ作品。HPなどでも「差し障りのない会話から女の子の可愛さを楽しめる番組」と紹介しています。キャラクターも5人しか出てきませんし、4コマ漫画に近いかもしれません。ネタがたくさん仕込んでありますので、Twitterなどでは非常に盛り上がっていますね」

 とはいえ、本作は舞台となっている東京・新宿末廣亭が全面協力していることをはじめ、落語界から多数のバックアップを受けていることもトピックのひとつ。楽屋や高座も、末廣亭を忠実に再現している。

「アニメをきっかけに若い方が寄席に足を運ぶようになってくれればと、快く協力して下さいました。都内には落語定席が4軒ありますから、ポスターを貼らせていただいたり、スタンプラリーの実施などで一緒に盛り上げていきたいと考えています」

■落語界だけでなく街全体とコラボ

 また、アニメはA・B・Cパートに分かれているが、Bパートは5人が東京の街に繰り出していく内容となっているため、地域を巻き込んだコラボも積極的に行っていきたいという。すでに浅草では様々な企画が進行中で、8月8日より、人力車「小杉屋」と1ヶ月限定でコラボ企画をスタート(9月7日まで)。さらに浅草花やしきとのコラボや、演芸ホールでのイベントも予定。浅草や新宿では、早くも作品の舞台を巡る“聖地巡礼”をするファンも見られる。

「Bパートでは今度、新宿のロフトプラスワンに行く回があるんです。ドアを開けて、「私たちにはまだ早いね」と閉めてしまうんですが、実際にはイベントをやります。ファンがアニメの世界に参加できるような、本編とリンクしたリアルイベントは企画していきたいですね」

 『じょしらく』ならではの様々な面白い仕掛けを展開していくことで、ネットなどで話題にしてもらい、より多くの人に作品を知ってもらいたいという須藤氏。日本で唯一の演芸専門誌『東京かわら版』に、『じょしらく』と、エンディングテーマを歌う“桃黒亭一門”の情報掲載をするなど、まだまだ新しい企画が進行中だという。BD・DVDの特典CDには久米田氏が書き下ろし、キャストが挑戦した創作落語も収録予定で、アニメをきっかけに落語に興味を持つファンが増えそうだ。(オリジナル コンフィデンスより)

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  • 『じょしらく』MBS・TBS系で2012年7月より放送中 (C)久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会
  • 浅草人力車「小杉屋」とのコラボレーション。8月8日〜9月7日まで、キャラクターの家紋のユニフォームを着た車夫が人力車を引く
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