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大泉洋原作の『下荒井兄弟』、大森南朋主演・深川栄洋監督で初ドラマ化

 俳優・大泉洋が書き下ろした「TEAM NACS」の舞台作品『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』が初めて単発でドラマ化されることが24日、わかった。主演は俳優・大森南朋、監督はいまや若手トップの売れっ子、深川栄洋氏が務める。大泉は「思い入れの深い作品なので、豪華なキャストと尊敬する深川監督の元でドラマ化していただけるというのはとても光栄です。原作のドタバタ人情喜劇を映像化するのは難しいと思いますが、舞台とは違う下荒井兄弟の物語に期待しています」と言葉を寄せた。テレビ東京系で9月放送を予定している。

テレビ東京が大泉洋(右)原作の『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』を大森南朋(左)主演でドラマ化

テレビ東京が大泉洋(右)原作の『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』を大森南朋(左)主演でドラマ化

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 同作は、大人になり、それぞれ自らの家庭や“事情”を持つようになった、下荒井家の5人兄弟が織り成す「家族の物語」。大泉の脚本・演出でTEAM NACS第13回公演として、2009年2月〜4月にかけて日本全国全59公演が行われた。

 ドラマ版の仮タイトルは『親父がくれた秘密〜下荒井5兄弟の帰郷〜(仮)』。両親の十三回忌で久しぶりに兄弟が一堂に会する。主人公の三男が“家と土地”を金に換えようと画策する一方で、他の兄弟がそれぞれ抱えている内緒の“事情”が徐々に露見していき、挙句の果てには、下荒井家の知られざる秘密が暴露されていく。

 大森が演じる三男・下荒井剛助は、妻の佳代、ひとり娘の朋子の3人家族で東京に暮らす。映画制作会社の社長だが鳴かず飛ばずでヒット作が出ず、会社が傾き負債を抱えているため、父が残した実家を担保にして現金を工面できないかと画策している。しっかりしている様で、調子に乗りやすく、つい見栄を張ってしまう…、ぐらぐら揺れる“男ゴコロ”の振れ幅を、人間味たっぷりに表現する。

 ほかの下荒井兄弟には、長男・大造にユースケ・サンタマリア、次男・大洋に小澤征悦、四男・健二に高良健吾、五男・修に永山絢斗が出演。中でも高良と永山はNHK朝の連続テレビ小説『おひさま』で義理の兄弟を演じて以来のドラマ共演となる。

 修の婚約者・片山郁代に佐津川愛美、兄弟達の幼なじみ・川崎敦子に須藤理彩、剛助の元恋人・佐山陽子に奥山佳恵、剛助の妻・佳代に長谷川京子、近所のおばちゃん・立花紀子に吉行和子、父・下荒井奏助に橋爪功

 深川監督は、自主制作映画から映画界に入り、2009年公開の映画『60歳のラブレター』以降、2010年の『半分の月がのぼる空』、2011年は『白夜行』『洋菓子店コアンドル』『神様のカルテ』、そして今年5月公開『ガール』と、この数年でヒット作を量産している注目株。テレビのスペシャルドラマを手がけるのは今回が初めてということもあり、前出の大泉の言葉どおり、“家族”という絆の厄介さと愛おしさ、人間の身勝手さや残酷さ、そして優しさが絡み合ったドタバタ人情喜劇を深川監督がどのように映像化するか、注目される。

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