人気グループ・V6の岡田准一が、百田尚樹氏の小説『永遠の0』の実写化で主演の特攻隊員・宮部久蔵を務めることがわかった。太平洋戦争で敗戦色濃厚な日本軍の状況下にあっても「生きて妻のもとへ帰る」と断言し、生き抜く姿勢を諦めなかった主人公を演じる岡田は、役作りのために髪を五厘にも刈る覚悟。「僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとっていただけるよう、誠実に真剣に役に臨みたい」と並々ならぬ意気込みを見せている。 原作は、百田氏がデビュー作にして100万部を売り上げた話題作で、将来に悩む若者が特攻により戦死した祖父のことを調べるうちに、生きることの意義を見い出していく感動作。当時、“神風特攻隊”として玉砕覚悟で戦闘機に乗り込むことが当然とされるなか、死を恐れ生きることに執着した戦闘機乗りが、なぜ特攻に志願したのか。「天才だが臆病者」と海軍仲間から呼ばれた祖父の真実が解き明かされる。
2012/05/21