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『アクセル・ワールド』川瀬浩平プロデューサー 「王道アニメでライトユーザーの掘り起こしを」

 TOKYOMXやBS11などで4月より放送中のアニメ『アクセル・ワールド』は、アニメにあまり興味のない層も素直に楽しめる王道のアニメ作品だ。企画したワーナー・エンターテイメント・ジャパン(東京都港区)の川瀬浩平プロデューサーは「“ヘビーユーザー”向けにも、広く一般に向けてもアプローチしやすい作品を提供して、視聴者がどういう作品を欲しがっているかを探っていきたい」と語る。

『アクセル・ワールド』を企画したしたワーナー・エンターテイメント・ジャパンの川瀬浩平プロデューサー (C)ORICON DD inc.

『アクセル・ワールド』を企画したしたワーナー・エンターテイメント・ジャパンの川瀬浩平プロデューサー (C)ORICON DD inc.

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 『アクセル・ワールド』は、『第15回電撃小説大賞』(主催:アスキー・メディアワークス)で大賞を受賞した川原礫著の電撃文庫の人気作品。小説シリーズは既刊11 巻の累計で280万部を突破する?ヒットベストセラーであり、「学園もの、美少女、ロボット、バトルなど、いろいろな要素が含まれていて、物語も多面的な要素が巧みに融合していて深い」と川瀬プロデューサーも自信たっぷりのタイトルだ。

 内向的ないじめられっこの中学1年生・ハルユキは、現実のつらい出来事から逃げ出すように、いつも仮想世界で一人黙々とゲームをして過ごしていた。そんな中学内格差(スクールカースト)の最底辺にいる主人公が、校内一の美人で有名人・黒雪姫に声をかけられ、やがて彼女の“騎士”として戦うことを決意する。

 『機動戦士ガンダム』シリーズなどを手がけるアニメーションスタジオ「サンライズ」によるアニメの完成度も高く、最近は1クールの作品が多い中、2クールで丁寧にアニメ化される。

 川瀬氏は、2011年3月末まで、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンに所属し、『灼眼のシャナ』『とある魔術の禁書目録』『迷い猫オーバーラン!』などのライトノベルのアニメ化も数多く手がけ、実績を残してきた。川瀬氏がアニメ業界に携わってきたこの15年間は、「映像パッケージビジネスがメインとなって、細分化が進み、ソフトを購入してくれる“ヘビーユーザー”向けの作品が増え、広く一般に向けたアニメが成立しづらい状況が続いている」という。

 そんな状況の中で、昨年、日本におけるテレビアニメ事業に参入したばかりのワーナーとしても、「今後のアニメビジネスにとって重要なのは、ライトユーザーをどれだけ呼び寄せることができるか。アニメに抵抗がない大人世代は増えているはずなのに、彼らにアプローチできていないのはもったいない」と川瀬プロデューサー。今後、独自のラインアップを築いていく上で、「そんなにアンテナを広げていない人にどんな作品を届けたらいいのか。『アクセル・ワールド』に対するサイレント・マジョリティも考慮しながら、今後のラインアップの仕込みをしている最中です」と意気込んでいる。

 放送の有無は各地の放送局で要確認。無料衛星放送のBS11、ケーブルテレビ及びCS放送の有料チャンネル・AT-X、キッズステーションでも放送あり。ニコニコ動画、ワーナー・オンデマンド、バンダイチャンネル、PlayStationStore“Video Unlimited”にて配信中。7月25日よりワーナー・ホーム・ビデオよりブルーレイ&DVDリリース予定。

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  • 『アクセル・ワールド』を企画したしたワーナー・エンターテイメント・ジャパンの川瀬浩平プロデューサー (C)ORICON DD inc.
  • 『アクセル・ワールド』キービジュアル (C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project
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