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映画『ももへの手紙』、NY児童国際映画祭で長編大賞! 日本作品初の快挙

 女優の優香が初の母親役で声優を務めるアニメ映画『ももへの手紙』が日本での公開(4月21日)を目前に控え、米国・ニューヨークで2日から25日まで開催された『ニューヨーク児童国際映画祭』で長編大賞を受賞した。1997年にスタートし今年で16回目を迎えた同映画祭で、日本の作品が大賞を受賞したのは初となる。

日本人初の大賞受賞となった映画『ももへの手紙』

日本人初の大賞受賞となった映画『ももへの手紙』

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 同作は、『人狼 JIN-ROH』で知られる沖浦啓之監督が7年の歳月を掛けた長編アニメで、手書きで完成させた渾身の1作。豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島を舞台に、都会からやって来た少女・もも(声・美山加恋)に訪れる妖怪たちとの不思議な日々を通じ、家族愛を描く。

 審査員からは「奇抜で生き生きとしたユーモアと、深い感情表現やドラマを併せ持つ素晴らしく表現豊かな物語」と高く評価され、「特にラストシーンは、『千と千尋の神隠し』以降、素晴らしい空想世界へと観客を羽ばたかせてくれる最高の名場面」と絶賛された。
 
 制作プロダクションは、映画『キル・ビル Vol.1』のアニメーションパートを担当するなど、日本アニメーション界を牽引するProduction I.G。授賞式に出席した代表取締役社長石川光久氏は「途中、何度も厳しい状況に立たされましたが、この賞をもらったことで全ての苦労と努力が実りました」と感慨深け。「日本は今この瞬間も復興に向けて頑張っています。今回の受賞が日本に大きな希望と夢を与えてくれるはずです」と感謝の意を述べた。

 同映画祭は「もっと知的で、情熱にあふれ、刺激的な子ども向けの映画を育成しよう」という理念の下、1997年にスタート。子供からヤングアダルトまで、若い世代に向けた実写およびアニメーション映画を対象とし、毎年約3週間にわたり100作品以上の上映と2万以上の観客を集める大きなイベントで、授賞式の審査員には女優のユマ・サーマン、スーザン・サランドンなどが名を連ねている。

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