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震災から1年、東北映画が続々公開 「普段どおりにロケをすること」に安堵

 3.11東日本大震災から1年を過ぎたこの春、震災後に被災地・東北各県で撮影された映画が続々と公開される。地域活性化を目的とする雑誌『ロケーション ジャパン』(地域活性プランニング刊)が最新50号(15日発売)で「この春観たい東北発MOVIE」と題して特集を掲載し、震災後初めて福島で撮影された『トテチータ・チキチータ』(3月10日公開)をはじめ公開済作品含む計6本を紹介。宮城県仙台市を舞台にした『ポテチ』(4月7日公開)の中村義洋監督もインタビューに登場し、撮影中に遭遇した被災者との交流を明かしている。

(左上段から時計回り)『friends after 3.11【劇場版】』、『トテチータ・チキチータ』、『明日に架ける愛』、『ポテチ』(※公開順)

(左上段から時計回り)『friends after 3.11【劇場版】』、『トテチータ・チキチータ』、『明日に架ける愛』、『ポテチ』(※公開順)

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 昨年は福島の「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールたちがいわき市の復興のために46年ぶりに全国キャラバンを復活させ、その姿を追った『がんばっぺフラガール! 〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』が公開されるなど、東北復興支援の動きは映画界にも広がっている。

 1年を経た今、10日に福島で先行公開される『トテチ〜』や、震災後に再会した友人たちが震災後の日本の今と未来について描いたドキュメンタリー作『friends after 3.11 【劇場版】』(岩井俊二監督)、31日には青森・津軽の美しい風景を収めた『明日に架ける愛』、4月からは岩手の古民家を舞台にした『HOME 愛しの座敷わらし』が公開となる。

 同誌では、これまでに仙台を舞台に『ゴールデンスランバー』などを映画化してきた中村監督が登場し、最新作『ポテチ』の見せ場となる球場での撮影に駆けつけたエキストラたちとの交流を告白している。「仙台の人たちは『これから仙台はどうなってしまうのか』と不安に思っていたらしいんです。日本から切り離されるんじゃないかって思っている人もいた」と、現地の声を代弁。「僕らが普通の顔をして普段どおりにロケをすることで『大丈夫なんだ』と思ってくれたようです」と、映画を通じての復興支援を語っている。

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  • (左上段から時計回り)『friends after 3.11【劇場版】』、『トテチータ・チキチータ』、『明日に架ける愛』、『ポテチ』(※公開順)
  • 映画『ポテチ』の撮影で実感した被災地の声を代弁する中村義洋監督
  • 戦争で死に別れた家族が、時代を超えて巡り合うファンタジー作 (左から)豊原功補、松原智恵子、葉山奨之、寿理菜 (C)「トテチータ・チキチータ」製作委員会
  • 被災地を訪れた藤波心(C)2011「friends after 3.11【劇場版】」製作委員会
  • 日本人女性・悠子と中国人男性・予安(ユーアン)の国境を越えた恋愛模様を描く (C)映画『明日に架ける愛』製作委員会
  • 映画『ポテチ』より
  • 映画『ポテチ』より(左から)大森南朋、濱田岳 (C)2007伊坂幸太郎/新潮社 (C)2012『ポテチ』製作委員会

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