今夏公開の映画『ダークナイト ライジング』（クリストファー・ノーラン監督）で、バットマン“最後の敵”となるベインの最新ビジュアルが初公開された。今回公開された画像には、前作『ダークナイト』で登場した地方検事ハービー・デントの写真を掲げ、迷彩柄のバットモービルのような乗り物の上で何かを宣言している様子が映し出されている。

　圧倒的なパワーとジョーカーを凌ぐ知能を持つ、最凶の敵ベイン。原作では、6つの言語と2つの失われた言語を扱い、瞬間記憶能力も身に着けた、知性と強靭な肉体を持つ最強のキャラクターとして描かれている。徹底的なリアリズムを追及するノーラン監督は、正義と悪の境界線を我々に突きつけ、ベインとバットマンとの一進一退の頭脳戦を壮大なスケールで描き出す。

　同作について監督は、「この映画で、ぼくが子供の時に刻み込まれた、ハリウッド映画の壮大さや興奮を取り戻したいと思っている。それを再現することに今格闘をしている。本作は夏に公開されるが、きっと素晴らしい体験になると思う」とコメント。これから始まる新しい物語に手ごたえを感じているようだ。

　前作から8年後のゴッサム・シティを舞台に展開される同作。ジョーカーの目的は「恐怖」と「混沌」をもたらし、人間の「本質」をさらけ出すことだったが、ベインの目的は「ゴッサムが灰と化したら死なせてやる」という言葉で表す「革命」だ。バットマンが辿る運命に全世界の注目が集まる。

　映画『ダークナイト ライジング』は、7月28日（土）より東京・丸の内ピカデリー他全国ロードショー。