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【紅白歌合戦】紅組が7年ぶりに勝利 通算29勝33敗に 司会の井上真央も号泣

 大みそか恒例の『第61回NHK紅白歌合戦』が東京・渋谷のNHKホールで行われ、7年ぶりに紅組が勝利した。通算成績は紅組29勝、白組33勝となった。紅組司会を務めた井上真央は優勝旗を受け取り「歌は希望であり生きる力であるということを皆さんに教えられました」と涙ながらに語った。今年の出場歌手は紅白合わせて55組、初出場は紅組が5組、白組が2組の合わせて7組が登場。「あしたを歌おう」をテーマに、東日本大震災で甚大な被害をうけた日本の新たな門出を出場歌手全員が歌に込めた。

 トップバッターは3年連続となる浜崎あゆみが「progress」、白組は3度目の出場となるNYC「100%勇気NYC」を披露し幕を開けた。さらに、文字通り“今年の顔”となったAKB48が、史上最多となる総勢210人でスペシャルメドレー、人気子役の・芦田愛菜鈴木福がミッキーマウスと共にステージに登場し、ヒット曲「マル・マル・モリ・モリ!」を元気一杯で披露した。さらに、福島県出身のミュージシャン4人で結成された白組・猪苗代湖ズが、「I love you & I need you 福島」を万感の思いを込めて歌い上げた。

 後半は初出場のKARA少女時代らK-POP勢がヒット曲を披露。東日本大震災で被害の大きかった岩手県・陸前高田市出身の千昌夫も22年ぶりに紅白の舞台に。地元民から応援コメントが寄せられ、気合十分でヒット曲「北国の春」を歌い上げた。また、活動休止から2年ぶりに復帰した絢香が変わらぬ歌声を披露すれば、福島県出身で21年ぶりに出場する西田敏行は福島への想いをつづった新曲「あの街に生まれて」、8年ぶりに出場した長渕剛は、宮城県石巻市から中継で祈りと鎮魂の思いを込めた新曲「ひとつ」を歌い上げた。さらに松田聖子神田沙也加は揃いの純白ドレスで登場し、故・坂本九の名曲「上を向いて歩こう」で、被災地にメッセージを送った。

 トリは紅組が石川さゆり、大トリはSMAPが2年連続で務めた。SMAPは東日本大震災直後、配信限定で発売したチャリティーシングル「not alone〜幸せになろうよ〜」と、アルバムのファン投票1位に選ばれ、被災地訪問でも各地で歌った応援ソング「オリジナルスマイル」のメドレーを披露。「オリジナル〜」ではデビュー以来、初めてという客席に下りて歌唱するパフォーマンスで会場全体の一体感を作り上げた。

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