作家・村上春樹氏がサッポロビールの2012年企業CMで、作家人生初のCMナレーションを執筆していることが、このほどわかった。村上氏が参加した同CMは、来年1月2日、3日に日本テレビ系で放送される『第88回 箱根駅伝』中継のCM枠内限定で放送。「東日本大震災後から今も前に向かって進み続けている日本の皆様にむけたエール」として“走ること”をテーマに制作された。監督は『誰も知らない』や『空気人形』で知られる是枝裕和、ナレーションは女優・仲間由紀恵、CMソングはAkeboshiが務める。

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　プライベートでは海外のマラソン大会に参加し、エッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』（文春文庫）なども発表している村上氏。CMのテーマに深く賛同し、同書に収められた文章を自ら書き直して今回の参加を決めた。また原稿執筆料については、村上氏の意向により、同社から日本赤十字社を通じて被災地にむけて全額寄付される。

　新CM『走ることについて語ること』篇は第1〜4話まであり、全て60秒。ナイタ―の照明に照らされながら、一糸乱れることなく走り続ける集団の様子や子どもの幼稚園の運動会を撮影する家族の想いなど、“走る”ことに焦点をあてたさまざまなショートドラマを展開。1月2日から3日までの限定期間で全国オンエアとなる。