俳優の松山ケンイチ、中井貴一、歌手の松田聖子が12日、都内で行われたNHK大河ドラマ『平清盛』初回試写会に出席した。松田との共演に松山は「周りのスタッフからプレッシャーをかけられた。歌姫だぞ、迷惑かけたら許さないぞ、みたいな。だから、ミスしないように頑張った」と苦笑い。一方の松田は「最初に会った時にはもう清盛という感じで圧倒されたり、感動した。素敵です」と絶賛して松山を赤面させた。

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　武士として初めて日本の覇者となった平清盛の出生に焦点を当て、展開される第1話。松山は「いろんな立場の人がいて、朝廷の犬と言われた武士が苦しんでるようにみえた。心を動かされる演技がたくさんあった。僕も心を動かされる表現を頑張りたい」と初回を振り返り、気を引き締め直した。松田との掛け合いに対しては「清盛にとって、もう1人の母のような存在。母性というような空気感を表現されてた」と感嘆の声を漏らした。

　初の大河に挑む松田は、伊東四朗演じる白河法皇の寵愛を受け、幼き清盛の成長を見守った祇園女御（ぎおんにょうご）役。「素晴らしい経験をさせてもらった。初めての大河ドラマで、共演者のすばらしさや演技はもちろん、人としての素晴らしさも感じてる」と感謝し、自身の役どころには「台本を見せてもらって、なんて魅力的な方なのかと思った。舞や歌に長けて、かしこくて、温かくて、母性にあふれた女性で、最初からひきつけられた」と語った。

　また、第2話では舞と歌声を披露するとあり「歌に関しては現代とは違うので、教えてもらいながら一生懸命歌いました」と笑顔を見せると、中井から「歌に関しては秘密兵器」と太鼓判を押された。

　50年の歴史を持つ大河ドラマで『武田信玄』など過去に何作も出演している中井は「（主演した）『武田信玄』をやって、いろんな先輩に包まれながらやらせてもらった。あれから25、6年たって、今度は松山ケンイチを包まないといけない立場。松山くんに最高の形でわたしてくのが自分の務め」と使命感をあらわにしていた。

　大河ドラマ『平清盛』は、来年1月8日（日）よりNHK総合にて毎週日曜午後8時より放送。初回のみ74分拡大版。