TBSは初のシンガポール・日本の共同制作によるスペシャルドラマ『ムーンケーキ』を12月24日に放送する。同局とシンガポールの総合メディア企業・メディアコープによる業務提携第1弾。全編シンガポールロケを敢行し、レスキュー隊の仕事を通じて人命救助の真意を問う。主演は、2003年に留学先の中国で映画・ドラマデビューを果たし、現在も中国、香港、日本とグローバルな活躍を続ける国際派女優・大塚シノブと、シンガポールを代表する中国人俳優・Qi YuWu（戚玉武）が決定している。

　自然災害の脅威を前に、ハイパーレスキュー隊員として人命救助に懸ける現地の男性と、災害と向き合いながら成長していく日本人女性を軸に、家族の意味を見つめていくヒューマンラブストーリーを展開。フィクションながら、今年の東日本大地震で海外から差し伸べられたさまざまな救援に感謝の思いを表現することもテーマの一つとし、たくさんの命が失われ、多くの家族が引き裂かれた今だからこそ、人と人との絆を真摯に問いかける。

　ヒロイン・川久保美月を演じる大塚は、中国で女優業のほかモデルとしてファッション雑誌の表紙にも登場。2005年には香港版『ファンケル 創業25周年イメージキャラクター』に、日本人で初めて抜てきされるなど、同性から圧倒的な支持を獲得した。その後2007年に俳優・本木雅弘主演の日中合作映画『夜の上海』に出演。日本語、中国語、英語を操るトライリンガルで、国際派女優として注目を集めている。

　一方、災害救助隊に所属するジュンロンを演じるQiは、母国での活躍はもちろん、アジア中の俳優を集めた国際的な映画やシンガポール・香港合作の番組にも出演する実力派俳優。番組プロデューサー・貴島誠一郎氏は「主演二人の体当たりの演技にもご期待下さい」と太鼓判を押し、また「これからの日本人、アジア人の生き方と絆をテーマに、全編シンガポールロケで美しく描くラブストーリーです」と、力を込めた。