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【TIFF】小栗旬・役所広司出演作『キツツキと雨』が審査員特別賞受賞 最高賞は仏映画『最強のふたり』

東京・六本木で開催されていた第24回東京国際映画祭が30日に最終日を迎え、グリーンカーペット・クロージングセレモニーとコンペティション部門の表彰式が行われた。コンペティション部門では邦画唯一の出品作であった沖田修一監督の『キツツキと雨』(小栗旬、役所広司らが出演)が審査員特別賞を受賞。最高賞の「東京 サクラ グランプリ」は、事故で首から下が完全に麻痺してしまった富豪と、介護役に抜擢された黒人青年との、実話に基づく交流を描いた『最強のふたり』(エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ共同監督、フランス)が受賞した。

第24回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した『キツツキと雨』の沖田修一監督 (C)ORICON DD inc.

第24回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞した『キツツキと雨』の沖田修一監督 (C)ORICON DD inc.

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 沖田監督は緊張のせいか、猫背になりながら舞台に上がり、「日本映画唯一の出品ということで大きなプレッシャーを受けていました。映画なので出来ちゃっているんで、『頑張ってください』と励まされても頑張りようがないなと思っていた」と会場の笑いを誘った。「でも、きょうの授賞式を見ていたら無心ではいられなかった。映画の地方ロケ隊を題材にした作品で、たくさんの人の力を借りてできた作品。映画に携わってくださった方々ありがとうございます。また、ここに帰って来られるようにがんばりたいと思います」と喜びを語った。

 同作の舞台はのどかで小さな山村。そこにゾンビ映画の撮影隊が突然やってくる。ひょんなことから無理やり手伝わされる羽目になった木こりの克彦(役所)。一方、新人監督の幸一(小栗)は、生来の気の弱さで現場をまとめきれずにパニック寸前。そんな2人の偶然出会いから始まる、村と撮影隊の奇妙なコラボレーションをコミカルに温かく描く。2月11日(土)より全国で公開される。

 今回のコンペティション部門は15本の出品作品を対象に、映画プロデューサーのエドワード・R・プレスマン氏を審査委員長として、映画プロデューサーのキース・カサンダー氏、中国女優のファン・ビンビン、小林政広監督、特殊メーキャップアーティストのレイコ・クルック氏ら6人の審査員によって各賞が決定した。

 最優秀監督賞は『プレイ』(スウェーデン・デンマーク・フランス)のリューベン・オストルンド監督に、最優秀女優賞は『アルバート・ノッブス』(ロドリゴ・ガルシア監督、アイルランド)で性別を偽り、ささやかな夢を抱いて生きる人物を熱演したグレン・クローズに、最優秀男優賞は『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼとオマール・シーの2人に、贈られた。最優秀芸術貢献賞はドゥ・ジャーイー監督『転山』(中国映画)とトニー・ケイ監督『デタッチメント』(アメリカ映画)が受賞した。

 コンペティション上映の一般観客の投票でもっとも多くの支持を得た観客賞はシルヴァン・エスティバル監督『ガザを飛ぶブタ』(フランス・ベルギー映画)に贈られた。そのほか、「日本映画・ある視点」部門作品賞は小林啓一監督の『ももいろさらを』、「アジアの風」部門最優秀アジア映画賞はジェフリー・ジェトゥリアン監督『クリスマス・イブ』(フィリピン映画)、「TOYOTA Earth Grand Prix」にカミーラ・アンディニ監督『鏡は嘘をつかない』(インドネシア映画)、同審査員特別賞にヴェルナー・ヘルツォーク/ドミトリー・ワシュコフ監督『ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年』(ドイツ映画)がそれぞれ受賞した。

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