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山崎努、脚本家・山田太一との出会い振り返り「30年があっという間」

 俳優の山崎努(74)が10日、都内で行われた主演ドラマ『キルトの家』(NHK総合)の記者会見に出席した。人気脚本家・山田太一氏が手がけた同ドラマは、震災後の日本のあり方を描くとともに庶民の幸せとは何かを問うオリジナル作。あらためて山田作品に初出演した頃を振り返った山崎は「『早春スケッチブック』というドラマで、同じく生きるのに不器用な男の役をやったけどそのときは40代半ばの男。今回は当然ながら老人役で、30年があっという間に過ぎてしまった」と感慨深げな表情で語った。

山崎努 (C)ORICON DD inc.

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 物語は、かつて世の主婦たちの憧れの的だった都会の“団地”が舞台。“生きること”と“誇り”をテーマに、団地に取り残された孤独な老人たちと被災地から安住の地を求めて団地にやってきた若夫婦がときにぶつかり合いながらも交流し、次第に絆を深めていく様子を描く。

 東日本大震災発生から半年。現在の心境を聞かれた山崎は、今も多大な苦難を強いられている被災者たちを気づかい「我々が突っ走っていい加減なことを言うべきじゃない。じっくり考えていきたい」と真剣なまなざし。も「あまりに自分が無力で・・・。“若さ”ってどんなに頑張っても言葉に重みや説得力がまったく出せない」と表情を曇らせたが、「この作品を役を通して何かを伝えることの一端を担えることが光栄です」と役者としての自身の役割を全うしたことを伝えた。

 夫婦役を演じる杏と三浦貴大は幼少の頃から互いを知る幼馴染だといい、山崎は「2人は待ち時間のときもじゃれあっている。共演者は心を開くことが大事だと思うけど、2人は始まる前から開きっぱなしでいいコンビ」とニッコリ。また団地の面々が集まる“キルトの家”のスタジオセットにはプロのキルト作家の作品が印象的に飾られているが、三浦は母・百恵さんがキルトを趣味にしていることもあり「小さい頃から見てきたので懐かしいなって思います」と笑顔でセットを見回していた。

 会見にはほかに松坂慶子が出席。ドラマ『キルトの家』はNHK総合にて2012年1月放送予定(73分・前後編)。

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  • 山崎努 (C)ORICON DD inc.
  • 三浦貴大、山崎、松坂慶子、杏
  • 杏 (C)ORICON DD inc.
  • 三浦貴大 (C)ORICON DD inc.
  • 松坂慶子 (C)ORICON DD inc.

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