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【モントリオール映画祭】板尾創路監督が『月光ノ仮面』出品 観客の質問攻めに手応え

 タレントの板尾創路が、カナダで現地時間18日に開幕した『第35回モントリオール世界映画祭』に2作目の監督作品『月光ノ仮面』(2012年1月14日公開)を出品。オープニングセレモニーに登場した板尾監督は、白のモーニングスーツに、映画を意識した“赤のアイパッチ(眼帯)”をつけた奇抜な姿でレッドカーペットを闊歩した。「白×赤って日本の日の丸の色でもあるし、カナダ国旗の色でもある。だからいいなって思って」とエンターテイナーぶりを現地の映画ファンにアピール。「なんといってもここには僕のことを知らない人ばかりだということが、気持ちいい。先入観なしに、映画を観て、何かを感じてもらえる」と心踊らせていた。

モントリオール世界映画祭のレッドカーペットを赤いアイパッチ姿で颯爽と闊歩した板尾創路監督

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 テレビ、映画、舞台、書籍、CDなど多方面で活躍する板尾は、2010年公開の『板尾創路の脱獄王』で映画監督デビュー。2作目となる同作で、監督だけでなく、脚本、主演も務める。古典落語の一つ「粗忽長屋(そこつながや)」をモチーフに、敗戦の痛手癒えぬ昭和22年、戦死したと伝えられた男が帰郷することから物語は始まる。その男は戦前、人気、実力ともに認められ、将来を約束された落語家・森乃家うさぎ。だが、男は戦争で負った傷のため、顔を包帯で包み、一切の記憶を失くしていた…。

 現地で取材に応じた板尾は、日本独特の笑いの文化である落語を扱った今作について「そんなに心配はしていないです。最近では落語会に参加される海外の方々も増えていると聞きます。落語ってこういうもんですよって細かく口で伝えるものではないし、そもそも落語が理解できなくても問題なしです!」と自信たっぷりに話した。

 翌19日には、現地の映画館「クォルティエ・ラテン・シネマ」で同作が正式上映された。今回は、世界の注目すべき映画に焦点を当てる部門として設けられた「フォーカス オン ワールドシネマ長編部門」での出品。本編の上映が終ると、満員の観客から盛大な拍手とスタンディングオベーションが起こり、板尾監督との質疑応答も白熱した。

 落語に関することや、板尾演じる主人公の台詞がひとつもない設定についての質問が上がり、板尾監督も「日本では、芸人・板尾あっての質問が多かったりするが、こちらでは映画の内容をしっかり真剣に聞いてくれるので単純に嬉しいですし、監督として、答え甲斐がありました」と満足げな様子。「これならいける! という確信できるデータがないので、自身満々とは言い難いですが、たくさんの方に観ていただいて、いろんな質問を投げかけてくれたのは、皆さんにじっくり、楽しんでいただけたということだと思います。観客賞を獲れると嬉しいです」と色気も示した。

 同作には、俳優の浅野忠信石原さとみ、前田吟、國村隼らが出演。「皆で(モントリオールに)来られたら一番幸せだったんですが、今回は僕が代表して出席させてもらいました。浅野くんは『マイティ・ソー』をはじめハリウッドでも活躍中で、日本を代表\する俳優が出演してくれたことを頼もしく感じています。本当に皆さんには迷惑かけながら、苦労して作り上げた作品です。その甲斐あってカナダの方々にも楽しんでみてもらえたこと、感謝しています」と話していた。

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