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少年犯罪を描いた問題作『アイシテル』の“その後”が放送決定〜成人した加害者役に向井理

 女優・稲森いずみが主演を務め、2009年に放送された衝撃作『アイシテル〜海容〜』(日本テレビ系)のその後を描いた『アイシテル〜絆〜』が、今秋スペシャルドラマとして放送されることが7日、わかった。10歳の少年が小学2年生の児童を殺めてしまうという少年犯罪にスポットを当てた同作は、家族の崩壊と再生に迫った問題作。SP版では、成人した加害者とその家族が生涯背負う十字架の重さ、それでも生きていく命の尊さと絆が描かれる。成人した加害者役に向井理、そしてレギュラー放送の最終回で誕生した弟役には初共演となる岡田将生が登場する。

SPドラマ放送が決定した『アイシテル〜絆〜』(日本テレビ系)に出演する(左から)向井理、稲森いずみ、岡田将生、水川あさみ

SPドラマ放送が決定した『アイシテル〜絆〜』(日本テレビ系)に出演する(左から)向井理、稲森いずみ、岡田将生、水川あさみ

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 前作「海容編」は、伊藤実氏が女性向けコミック誌『BE・LOVE』(講談社)で連載した同名漫画で、10歳の我が子が小学2年生の男の子を殺害してしまうという壮絶な物語。加害者と被害者の家族が抱える苦悩と葛藤、母子の愛情をテーマに展開された。SP版となる今作も伊藤氏の続編連載漫画『アイシテル〜絆〜』を実写化。大人になった加害者少年の家族に起こる様々な出来事を、事件後に生まれた弟の目線で物語が進んでいく。

 加害者の母親役を演じる稲森は「被害者家族に対しての償い、生きるとは何なのか、その事を全うしなければならないという事は常に心に置いて演じさせていただきました」と、難役を振り返る。物語のキーマンとなる弟役を演じる岡田は「殺人犯の兄を持つ、直人(弟)のいろんな感情を繊細に大切に演じたいと思います」と並々ならぬ意欲を明かしている。また、殺人犯としての過去を背負いながら成長した兄役の向井も「単純に笑って見られるような作品ではないかもしれませんが、家族、友人、恋人の絆や大切さを感じることのできるドラマだと思います」と、自身の想いを語った。

 前作は放送開始直後から徐々に話題を集め、最終回は全話最高の平均視聴率18.6%を記録(ビデオリサーチ調べ・関東版)。放送終了後も『国際ドラマフェスティバル2009作品賞』グランプリを受賞した。今回の続編の放送にあたり、プロデューサー・次屋尚氏は「命の重さ、尊さを、家族の絆を通し見つめ直す物語です」と、改めて同作の根幹部分を述べた上で、「前作を超えるテーマ性の深い作品ができあがりました」と胸を張る。家族がどのように向き合い、どのように支え合って生きるべきなのか? 改めて考えさせられる作品となりそうだ。

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