日本の『スパイダーマン』ファンに“アメイジング”なニュースがもたらされた。スタッフ・キャストを一新して再始動する新シリーズ第1弾『アメイジング・スパイダーマン』（マーク・ウェブ監督）が、2012年6月30日（土）より、世界中のどの国よりも早く、ここ日本で公開されることが決まった。製作国アメリカの7月3日より3日も早い、世界最速公開が決まった背景には、東日本大震災からの復興に励む日本へのエールも込められている。

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　2002年『スパイダーマン』、2004年『スパイダーマン2』、2007年『スパイダーマン3』の過去3作品の全世界興行収入が25億ドルを超える大ヒットとなった映画『スパイダーマン』シリーズ。1962年にマーベル・コミックで初めてスパイダーマンが登場してからちょうど50周年となる2012年に、シリーズ初の3Dで、スパイダーマンがスクリーンに帰ってくる。

　主人公のピーター・パーカー／スパイダーマンを新たに演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』（2010年）への出演で知名度を上げたアンドリュー・ガーフィールド。ヒロインのグウェン・ステイシー役には、『ゾンビランド』（2009年）のエマ・ストーンが抜てきされた。新作の設定は、主人公ピーターの高校生時代に戻り、スパイダーマンになるきっかけとなった蜘蛛に噛まれる重要なシーンも登場する。

　このほど解禁された予告編冒頭には、幼いピーターと父親らしい人物の姿があり、前シリーズでは両親はすでに亡くなっていた設定だったが、今回は父親が登場することで、両親の死に何らかの謎が隠されている展開が予\想される。成長したピーターは、スパイダーマンとして過酷な運命に立ち向かうことになるのだが、同時に自身の過去とも向き合っていかなければならない。そして予告編の最後の言葉が、実に意味深。「運命を変えたのは　自分しか知らない秘密と　自分だけが知らない秘密」。今作のテーマは、いままで語られることのなかったスパイダーマンの本当の誕生秘話にあるようだ。

　赤と青を基調としたおなじみのスパイダー・スーツも、よく見るとデザインが一新されている。ボディ前面の青の割合がこれまでのスーツよりも多めで、手の指にも青い部分が見える。象徴的な胸元の黒い蜘蛛のデザインも異なり、新作は蜘蛛の足2本がお腹のあたりまで長く伸びている。両手首には、これまでのスーツにはなかった「ウェブ・シューター」と呼ばれる装置がついていて、どうやらここからウェブ（糸）が放たれるらしい。デザインだけでなく機能も異なる新しいスーツにも注目だ。

　『スパイダーマン』シリーズは、悪と闘うアクションもさることながら、自己犠牲や愛、裏切りといった普遍的なテーマと、ありのままの善と悪を描く深い人間ドラマに定評があり、その姿勢は新シリーズでも継承される。振り返ってみると、前シリーズ第1作目の公開を翌年に控えた2001年、アメリカで同時多発テロ事件が起き、被害にあったワールド・トレード・センターが映っていた予告編やポスタービジュアルなどの宣材を回収する事態にも陥った。アメリカ中が落ち込んでいる中、コミック『Amazing Spider-Man #36』でテロ事件の現場で消防士や警察官を助けるスパイダーマンのエピソードが描かれ、その後公開された映画も多くの観客を勇気づけた。来年は日本から、新しい『スパイダーマン』の幕が上がる。

★7月29日（金）よりTOHOシネマズ（一部劇場を除く）にて3D上映される映画『アメージング・スパイダーマン』特報⇒


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