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『ノルウェイの森』主演・松山ケンイチ、原作の第一印象は「すごくエッチな本」

 俳優・松山ケンイチが、男性ファッション誌『GQ JAPAN』1月号で表紙を飾るとともに、主演映画『ノルウェイの森』(12月11日公開)について赤裸々に語った。作家・村上春樹氏による原作を読んだ感想を「初めて読んだとき、すごくエッチな本だと思った」という松山は、主人公・ワタナベ役を演じきった現在の心境を「常に原作を確認しながら演技していくうちに、すごい本だなと思うようになった」と明かしている。

松山ケンイチが表紙を飾る『GQ JAPAN』1月号(発売中) 

松山ケンイチが表紙を飾る『GQ JAPAN』1月号(発売中) 

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 自殺した親友の恋人・直子と大学の同級生・緑との間で揺れ動くワタナベを演じる松山は、役と向き合うことで原作への理解が深まり「最初はすごい浅い読み方をしてしまったんです。でも演技をしていくうちにすごい本だなと思うようになりました。ワタナベと同じところにいる僕には最初それが分からなかったわけですよ。お芝居してやっと分かった」と、手ごたえをのぞかせる。そして、少年から大人へと変わりつつある微妙な年齢の主人公が大人への第一歩を踏み出していく姿を通じて「ワタナベが“大恋愛”を通して学んだように、僕も学んだと思います。撮影を経て、少し大人になった感覚がある」

 原作で有名な「僕は今どこにいるのだ?」というセリフは映画でも印象的に使われているが、松山も「10代の頃は常に感じていたし今も漠然とそう思うことはあります。年も関係なく、誰もがドキッとするセリフだと思うんです。僕は今も迷走中です」と共感する部分も少なくないようだ。その一方、「でも、最初から進むべき道を決めたくないなとは思ってました。役者になってからも、面白そうだと思っていろんな役をやっていくうちに、どこにいるのか分からなくなった。でも、それでいいと思うんです」と、幅広い役柄を演じてきたこれまでの道のりを、笑いながら振り返った。

 モデルとしてデビューしている松山は、颯爽とジャケットなどを着こなす姿も誌面で披露。眼光鋭い松山の姿が印象的な『GQ JAPAN』1月号は現在発売中。

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