15日に心不全のため亡くなった作詞家・星野哲郎さん(享年85)の葬儀告別式が19日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、葬儀委員長を務めた作曲家・船村徹のほか弟子の歌手・水前寺清子、都はるみ、中村美律子、大月みやこらのほか一般人を含む800人が参列した。弔辞を読んだ水前寺は「『もし僕に何かあったときにはこれを皆さんに読んでやってくれな』とお約束しましたので、先生とのお別れに先生との約束を守りたいと思います」と星野さんが生前、水前寺に送っていたという未発表の詩「かすみそうの歌」を、ときどき言葉につまり、すすり泣きながらも読み上げた。
「かすみそうの歌」は星野さんが2008年の初め頃の体調を崩す前に水前寺に送った未発表の詩で、曲はついていないという。星野さんが今年17回忌を迎えた夫人へ語りかけるような言葉が綴られており、水前寺は「奥さんを本当に愛していらした先生。奥さんを偲んで書かれた曲を、『君は歌ってくれるだろう』とありましたが、嫌だ、読めないと仏壇に置いていました。これは読むことないだろうと思っていました」とときおり祭壇の遺影を見ながら、ひとことひとこと絞り出すように詩を読み上げた。
高等商船学校を卒業した星野さんが造詣の深い“海”をテーマにつくられた祭壇の中央には、平成20年の暮れに自宅取材の際に撮影された写真が遺影として飾られ、まわりには白菊やデルフィニウム、白ユリ、コチョウランなどの花で囲まれた。また紫綬褒章や勲三等瑞宝章のほか故人の出身地・山口県大島郡から送られた名産の「大島みかん」が供えられた。出棺では都が流れる涙を何回もぬぐい、クルマが出発すると大きく手を振って見送った。
『かすみそうの歌』
あけみちゃんてば あけみちゃん
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
そのワケ君は 知っている
君の差し出す 白い手が
僅か五センチ アワワワ 届かない届かない
あけみちゃんたら かすみそう
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
住まいは 地獄の三丁目
君の差し出す 白い手が
僅か三ミリ アワワワ 届かない届かない
かすみそうをば しきつめて
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
住まいは 地獄の一丁目
君の差し出す 白い手が
僅か一ミリ アワワワ 届かない届かない
⇒ ご冥福をお祈りします・・・「おくやみ・訃報」記事一覧
「かすみそうの歌」は星野さんが2008年の初め頃の体調を崩す前に水前寺に送った未発表の詩で、曲はついていないという。星野さんが今年17回忌を迎えた夫人へ語りかけるような言葉が綴られており、水前寺は「奥さんを本当に愛していらした先生。奥さんを偲んで書かれた曲を、『君は歌ってくれるだろう』とありましたが、嫌だ、読めないと仏壇に置いていました。これは読むことないだろうと思っていました」とときおり祭壇の遺影を見ながら、ひとことひとこと絞り出すように詩を読み上げた。
高等商船学校を卒業した星野さんが造詣の深い“海”をテーマにつくられた祭壇の中央には、平成20年の暮れに自宅取材の際に撮影された写真が遺影として飾られ、まわりには白菊やデルフィニウム、白ユリ、コチョウランなどの花で囲まれた。また紫綬褒章や勲三等瑞宝章のほか故人の出身地・山口県大島郡から送られた名産の「大島みかん」が供えられた。出棺では都が流れる涙を何回もぬぐい、クルマが出発すると大きく手を振って見送った。
『かすみそうの歌』
あけみちゃんてば あけみちゃん
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
そのワケ君は 知っている
君の差し出す 白い手が
僅か五センチ アワワワ 届かない届かない
あけみちゃんたら かすみそう
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
住まいは 地獄の三丁目
君の差し出す 白い手が
僅か三ミリ アワワワ 届かない届かない
かすみそうをば しきつめて
再婚しようよ 天国で
僕は天国を 追われた男
住まいは 地獄の一丁目
君の差し出す 白い手が
僅か一ミリ アワワワ 届かない届かない
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2010/11/19