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　「怪談の貞水」の異名で知られる人間国宝の講談師・一龍斎貞水が、中秋の名月にあたる9月23日に、国の重要文化財に指定されている横浜・三渓園内の旧燈明寺三重塔で『月光怪談。』の高座を開く。貞水は、今年6月に肺がんの切開手術を受けたが、翌月には高座に復帰。夏から秋にかけて精力的に怪談寄席の舞台に上がっている。

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貞水は日本の伝統芸能・講談で、初めて認定された重要無形文化財保持者。今回の重要文化財同士のコラボは、歴史的建造物で怪談寄席を行う『○○で怪談！』シリーズの第3弾として実施される。第1弾は2008年に築80余年の九段下ビル内で、昨年は東京・月島の浄土真宗の寺・佃島説教所で怪談寄席を行った。

　貞水師匠の伝統話芸による怪談は、なにより迫力満点で、涼しい風が吹く中秋の名月のころがいちばんピッタリくる。三溪園では9月22日（水）〜26日（日）まで、開演時間を夜9時まで延長。三重塔など古建築のライトアップのほか、元紀州徳川家の別荘建築・臨春閣を舞台にした邦楽演奏などの催しもある。

　一龍斎貞水　『月光怪談。』は9月23日（木・祝）、18：00開場、18：30開演。料金5000円（別途、三溪園の入場料大人500円、シニア300円、小人￥200円）。全席自由100席、予約制。電話03-6662-5350または、公式サイトhttp://www.ryooikitansa.com（主催：領域探査デザイン）にて。