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　お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が率いるビジュアル系バンド・jealkbが、昨年3月に千葉・市川市で発生した英会話学校女性講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん（享年22歳）殺害事件の解決に向け一肌脱ぐ！ 淳とCMプランナー・箭内道彦氏が現在、同事件において死体遺棄容疑で全国に指名手配されている無職・市橋達也容疑者の逮捕協力へ向けての一環として、昨年10月にリリースした同バンドのメジャーデビュー作「誓い」の特別仕様PVを製作していたことが28日（金）までに明らかになった。

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　今回の試みは、資生堂『uno』や森永製菓『ハイチュウ』などの斬新な映像を作ることで有名なCMプランナーの箭内氏に、淳サイドがPV製作を依頼したことにより実現。その際「PVのあり方を変えられるものを作ってみたい」と箭内氏が提案、自ら「この先、PVの意味合いが変わると思った」と話す通り、捜査協力のビラをまくシーンだけでなくホーカーさんがショッピングを楽しんでいるVTR、さらには十数枚のオフショット写真も使用されるなど、衝撃的な作品となっている。

　このほど、都内でファン50人を集めて行われたイベントに箭内氏とともに出席した淳は、「交番の写真だけでは、なかなか人の心までは動かせない。僕自身（この企画を）提案されて衝撃を受けたし、早くこのような試みが受け入れられる世の中になって欲しい」と真剣な表情で犯人逮捕に向けて自らの想いを語った。

　製作にあたっては、警察関係からの被疑者・被害者の写真素材の提供はNGなど、完成までに数々の困難を極めたという。ホーカーさんの父親・ビルさんに話を打診した際には、「素晴らしい協力だ」として快諾されたが、内容が内容だけに製作過程においては関係者の間でも賛否両論が展開され、予定より大幅に遅れて公開されることになった。現在、民放各局に対して放送の打診も行っているものの、淳は「現状では難しい部分もあり、大々的にやれていないのは本当に悔しい気持ちでいっぱい」と話し、決して満足といえる形では協力できていないのが実状だという。

　この日、ファンとともにPVを見た淳は「世間の評価が怖かったが、PVを見た時に『気持ち』が入っていたから伝わると思った」と語り、タレントならではの手法での社会貢献に多少ならずとも手応えを感じている様子。現在は、引きこもりの生徒を受け入れる高校の“校歌”の楽曲製作も手がけているが「そんな年（34歳）になったのかな。若い頃、ワルさをしていたけどどこかでバランスをとり始めているのかも？」と本音をチラリ。

　また淳はPV製作後に、市橋容疑者と「バッタリ遭遇して刺される夢を見た」というエピソードも吐露。そして、精神的に追い詰められながらも完成させた力作の在り方について「今後、事件のことや自分の大切な人のことを考えるきっかけとしてもらいたい。（また関心を持つ人たちが）確実に増えてくれると思う」と願いを込めて訴えた。淳が趣味の一環としてスタートさせたバンド活動が、世の中を動かそうとしている。



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