日刊スポーツ
2007年01月26日 10時00分
父をしのび、涙ぐむ工藤夕貴(撮影・長谷川元明)
工藤夕貴が井沢八郎さんの耳元で「男船」
食道がんのため、17日に死去した演歌歌手井沢八郎さん(享年69)の通夜が25日、東京・八王子市斎場でしめやかに営まれた。生前愛したショパンの旋律が流れる中、関係者やファンらが昭和の歌謡史を飾ったスターとの最後の別れをしのんだ。遺影は93年に再婚した美代子夫人(45)との結婚式で撮影したもので、自宅にも飾っていたほどのお気に入りだった。
長女の女優工藤夕貴(36)は、自分の誕生日に逝った父の遺影を前にずっと涙が止まらなかった。亡くなる前日の夜に父の耳元で「男船」を初めて歌ったという。「世界で一番歌がうまいパパのデビュー曲を聞いてもらいたかった」。ほとんど意識のない中、井沢さんは笑顔を返したという。ひつぎには写真と手紙を納めた。「行ってらっしゃいと書きました。また、いつか会いたいから」。今後は、父の遺志を継ぎ「ボランティアで老人施設を回って、父の曲を届けることをライフワークにしたい」。美代子夫人は「最高の夫。彼のすべてが好きでした」と振り返った。故人の遺志で戒名はない。葬儀・告別式は26日午前10時から同所で。出棺時にはデビュー曲「男船」を流して壮大に送る。
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