末期がんを患いながら、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の専属ボクシングトレーナーを務めていた梅津正彦（うめつ・まさひこ）さんが23日午前1時、悪性黒色腫のため入院先の都内病院で亡くなった。44歳だった。

　通夜は28日午後6時から、葬儀・告別式は29日午前11時半より東京・大本山増上寺光摂殿で執り行われる。喪主は、妻の敦子さんが務める。

　所属事務所によると山崎が前日午後7時半に梅津さんのもとを訪れると、意識もうろうとするなかで梅津さんは山崎に抱きつくような仕草をみせ、笑顔で「遅いよお」と話していたという。山崎はそのまま臨終に立ち会い、翌日も仕事がオフであることから梅津さんのそばにずっと付き添っているという。

　梅津トレーナーは、今年4月に東京・後楽園ホールで行われた『第1回女子アマチュアボクシング大会チャレンジマッチ』で、山崎が1年ぶり公式戦で勝利した際の会見で「きょうの試合を迎えられると思わなかった」と喜び、「3ヶ月半の余命と言われていますが、全日本選手権まで頑張りたい」と次戦に意欲をみせていた。山崎は8月に海外で予定している試合に向けトレーニングに励んでいる。