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鈴木光司のホラー小説『エッジ』米文学賞受賞「子育て経験生きた」

 『リング』『らせん』などの作品で知られる作家・鈴木光司氏のホラー小説『エッジ』が、米マサチューセッツ州バーリントンで現地時間14日に選考会が行われた文学賞「シャーリー・ジャクスン賞」の長編賞を受賞した。長編小説部門での日本の小説の受賞は、初となる。

米文学賞「シャーリー・ジャクスン賞」で長編賞を受賞した鈴木光司氏

米文学賞「シャーリー・ジャクスン賞」で長編賞を受賞した鈴木光司氏

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 同文学賞は、心理的サスペンス、ホラー、ダークファンタジーのジャンルにおいて最も優れた小説に贈られる文学賞で、プロの作家、編集者、批評家、研究者による審査員の選挙により決定。選考年の前年(1月1日〜12月31日)に英語で発表された長編小説、中編小説、短編小説、ショートストーリー、単独著者によるコレクション、複数著者によるアンソロジー等のカテゴリに分類されて選考される。

 『エッジ』は、2008年12月に単行本、2012年1月に角川ホラー文庫で刊行(いずれも角川書店)。長野、新潟、カリフォルニアで、人々が突如“消失”する怪現象が起こる。“一家失踪事件”の謎を追うフリーライターの栗山冴子の物語と、一連の事件の中にひそむ人類が経験したことのない未曾有の世界的異変の恐怖を描いたサスペンス・ホラー。

 鈴木氏は、受賞によせて「このような栄誉ある文学賞をいただけたこと、まことにうれしく思います。ぼくは今、世界でもっとも幸運な人間であると実感しています」と喜びのコメント。「小説家としてデビューできたのも、ベストセラーを出すことができたのも、子どもたちとの関わりがあってこそです。子育てによって、ぼく自身、大いに成長させてもらいました。今回の受賞作『エッジ』の中でも、子育ての体験は生かされています」と家族へ感謝の気持ちを表していた。

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  • 米文学賞「シャーリー・ジャクスン賞」で長編賞を受賞した鈴木光司氏
  • 受賞作『エッジ』は2008年12月に単行本、2012年1月に角川ホラー文庫より刊行(いずれも角川書店)

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