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5月29日に老衰のため亡くなった日本最高齢の映画監督で脚本家の新藤兼人さん(享年100)の通夜が2日、東京・港区の増上寺光摂殿でしめやかに営まれ、俳優・津川雅彦、豊川悦司、竹中直人ら著名人、関係者ら約1000人が参列した。新藤監督が亡くなったことを受けての会見で、大往生した監督に「おめでとうを申し上げたい」と語っていた津川は、弔辞で「今ここで撤回します。先生、ごめんなさい。おめでとうだなんて言っちゃって」と、最期まで映画監督として生きた新藤監督との別れを偲んだ。 津川は「亡くなる前の晩、『では英語と日本語の2回撮りましょう』とうわごとでおっしゃったとか。100歳のお誕生日を元気でお迎えになって、37日目をもってのこの寝言です」と感服。80歳の誕生日から「これが最後の作品です」と言い続け、その後6本の作品を撮った監督に「『生きている限り生き続けたいと宣言され、案の定、大往生の前の晩まで日米合作をお撮りになったその執念、参りました。降参です」と語った。

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  • 5月29日100歳で逝去した新藤兼人監督。祭壇には遺作となった映画『一枚のハガキ』を演出する遺影が飾られた(C)ORICON DD inc.
  • 新藤兼人監督の通夜で弔辞を述べる俳優の津川雅彦
  • 喪主を務めた次男で映画プロデューサーの新藤次郎氏
  • 新藤兼人監督の孫(次郎氏の娘)で付きっきりで面倒を見ていた新藤風さん。自身も才気あふれる映画監督

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