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玉木宏、“松ケン清盛”絶賛も強いライバル心「張り合いたい」

 平安末期の混沌とした世の中を切り開いた“武士の王”の生涯を描く、俳優・松山ケンイチ主演のNHK大河ドラマ『平清盛』(毎週日曜 後8:00)が8日、満を持して封切られた。15日放送の第2回「無頼の高平太」では、松山をはじめ、前半のキーパーソンにして清盛の終生のライバル・源義朝が登場する。このほど義朝役の玉木宏が、初共演の松山に対して、公私にわたるライバル心をあらわにした。

大河ドラマ「平清盛」で源義朝を演じる玉木宏(C) NHK

大河ドラマ「平清盛」で源義朝を演じる玉木宏(C) NHK

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 清盛の出生の秘密や、璋子(檀れい)をめぐる白河法皇(伊東四朗)と鳥羽上皇(三上博史)の確執が明るみになった初回。第2回以降は、平家と源氏、朝廷の三つ巴の争いが大きく絡み合い、渦巻いていく。

 清盛と武士の棟梁をかけて戦う「平治の乱」で破れ、志半ばで最期を迎える義朝。のちに鎌倉幕府を開く源頼朝、義経の父として名高い人物ながらも、その素性は未だ明らかにされていない部分も多い。「僕も義朝をよく知らなかった」と苦笑する玉木は、そこを逆手に役作りに着手したという。

 「たくさんの史実が残っている人物ではないようなので、自由にやれたらと思いましたね。義朝は、自分なりの夢や目標を持っていたと思う。清盛へのライバル意識を大事にして、武士が王家を守るんだという信念を持つ事が大事だと。生き生きと生きることへのパワーが視聴者に伝われば」。

 昨年8月のクランクイン以降、「頭で考えるよりも乗る回数が大事だ」と馬術訓練を何度も繰り返すなど、所作にも妥協はなかったと振り返る玉木。松山とともに挑んだ馬術の技量を競う「競(くら)べ馬」のシーンでも「改心の出来だった」と表情は晴れやかだ。

 その自信の背景には、かねてから「どういうスタンスでやるのかに興味があった」と共演を熱望していた主演・松山の存在が大きいと力を込める。無頼の高平太を演じる上で肉体作りにも励み、役に没頭する松山の姿を間近で感じ「彼に主演という気負いはないように見えた。今ではもう清盛にしか見えない」と賛辞は尽きない。

 今回で3回目の大河出演となる玉木。俳優として輝かしいキャリアを積む一方で「10年以上前に『ウォーターボーイズ』(2001年公開)の映画をやった時、バイトをしながら役者を続けている同じ境遇の俳優がたくさんいて、こいつにだけは負けたくないって思った。でも、今では(そういう俳優たちが)1/3ぐらいしかいなくなった」と、張り合える相手が少なくなってきた心情を明かす。

 だからこそ、松山の姿は大きな刺激となり、義朝として昇華される。「久しぶりに僕自身、メラメラしてる。松山君を見て、もっとやらなきゃ、負けたくないって思いましたね」と、ライバル心を胸に秘め、役者魂を燃やしていた。

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  • 大河ドラマ「平清盛」で源義朝を演じる玉木宏(C) NHK
  • 松山ケンイチと玉木宏による競(くら)べ馬のシーン(C)NHK

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