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黒柳徹子、藤田さんへ“最初で最後”のラブレター 〜藤田まことさんを偲ぶ会

 昨年2月に亡くなった俳優・藤田まことさん(享年76)を偲ぶ『藤田まこと 役者人生最後の花道』が24日、東京国際フォーラムで行われ、発起人の一人である女優・黒柳徹子や“仕事人”仲間の京本政樹、東山紀之ら約600名が参列した。藤田さんと50年来の付き合いだった黒柳は「尊敬する大好きな藤田さん。あなたは私の憧れの人だった。本当に別れるのはつらい」と言葉を詰まらせながら「これは追悼の辞ですが、初めてお渡しする私からのラブレターです。さようならはあなたに似合わないので『じゃあまたね』と言っておきます」と悼んだ。

藤田さんに“ラブレター”をおくった黒柳徹子 (C)ORICON DD inc.

藤田さんに“ラブレター”をおくった黒柳徹子 (C)ORICON DD inc.

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 藤田さんの遺影に語りかけるように、ゆっくりと口を開いた黒柳は「NHK専属だった私が初めてTBSのドラマに出演したとき、恋人役があなたでした。悲劇や喜劇だけでなく、かっこよく人間味あふれる時代劇まで素敵な演技をみせてもらいました」と在りし日の藤田さんを思い返し「大人の風格を出せる俳優さんが消えていって、その溝が埋められない思いです」と名優の死を悔やんだ。

 同じく偲ぶ会の発起人であり、藤田さんが1957年に初めてテレビ出演した時代劇コメディ『ダイラケのびっくり捕物帖』でヒロインを演じた女優・森光子からは手紙が寄せられ「あなたが天に召されても、テレビで流れる仕事人のCMを見る度に亡くなったことを忘れてしまい、『ああ、約束した舞台共演のこと、早く考えなきゃな』と思ってしまいます。私にとって、忘れられない人です」と偲んだ。

 藤田さんの代表作『必殺仕事人』シリーズで2007年より主演を務めてきた東山は「とにかく差別が全くなく、若さだとか、どこ出身だとか関係なく接してくれた。男としての大きさを感じました」と振り返り、藤田さんの魅力を「人としての優しさ。男がかっこいいと思うものを藤田さんは常に持っていました。僕もそのような男になりたいと思っています」と敬意を表した。

 この日はほかに三田村邦彦山本晋也監督、小沢真珠さとう珠緒中村敦夫萬田久子、沢田亜矢子、小林綾子中尾ミエ多岐川裕美TOKIO松岡昌宏KAT-TUN田中聖らが参列。献奏では歌手・森山良子が藤田さんの遺作となった主演映画『明日への遺言』(2008年)の主題歌「ねがい」を歌唱した。

関連写真

  • 藤田さんに“ラブレター”をおくった黒柳徹子 (C)ORICON DD inc.
  • 藤田まことさんの遺影が飾られた献花台 (C)ORICON DD inc.
  • 優しい笑顔で笑いかける藤田さんの遺影 (C)ORICON DD inc.

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