深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみらを輩出し、今年は初の声優アーティスト発掘を目指すオーディション『第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン』の決勝大会が10日、東京・品川ステラボールにて開催され、茨城県出身17歳の田所あずささんがグランプリの座を射止めた。田所さんは「何が起きてるかわからないです。凄く嬉しいです」と泣きじゃくりながらコメント。グランプリの田所さんは今後、レコード会社ランティスよりCDデビューする。

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　応募総数1万2745名が集った今年は「次世代声優アーティストオーディション」と題して実施。日本全国8ヶ所の地方予選に加え、東北6県をまわる「東北キャラバン」と「LA予選」も追加。この日は厳しい予選や合宿を通過したファイナリスト10名が最終審査に臨んだ。

　演技審査、歌唱審査を経てグランプリに選ばれた田所さんは、自身の名前を呼ばれた瞬間、顔に手をあてて思わず涙。声質の良さと彼女の人間性が決め手になったといい、将来性を期待されての受賞となった。

　大会終了後に行われた報道陣インタビューでは「実感が沸かないので、今何をしてるのか理解してません。よく“夢みたい”っていうけど、本当に夢みたい」とコメント。中学2年生の時に見たアニメ『犬夜叉』がきっかけでアニメ好きになったといい、「アニメが好きになって、初めて声優を意識しました。私もこんな風に言葉で感情を伝えたい」と思ったという。憧れの声優は数々の作品で主要な役どころを演じ、このたび“新・峰不二子”にも起用された沢城みゆき。「沢城みゆきさんのように、いろんな多くのキャラクターを演じたい」と期待に胸を膨らませていた。

　グランプリにはCDデビューのほか、ホリプロとの専属契約、賞金100万円が贈呈。また、会場では歌手のMay'nと奥井雅美がライブを披露したり、前年のグランプリ・安田聖愛がプレゼンターとして駆けつけた。