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上川隆也&佐々木希、宮部みゆき傑作ミステリー『火車』をSPドラマ化

 俳優の上川隆也佐々木希寺脇康文が、人気作家・宮部みゆきのミステリー小説をSPドラマ化した『火車』(テレビ朝日系 放送日未定)に出演することが14日、わかった。“追う刑事”を演じる上川は脚本と原作にすっかり魅了されたようで「この想いを胸に、誠心誠意演じたいと思います」とコメント。同作が本格ミステリー初出演となる佐々木は凄まじい“生”への執念をにじませる“失踪美女”を演じ、「宮部みゆきさんの作品に出演できること、本当に光栄に思います。自分なりに一生懸命演じたいです」と新境地に意気込む。

SPドラマ『火車』(テレビ朝日系)に出演する上川隆也 

SPドラマ『火車』(テレビ朝日系)に出演する上川隆也 

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 『火車』は宮部が1992年に発表し、『山本周五郎賞』を受賞した傑作ミステリー。2008年に雑誌『このミステリーがすごい!』で過去20年間の発表作品のなかから1位にあたる“ベスト・オブ・ベスト”にも選ばれた。

 物語の舞台は人々を弄んだ日本のバブル崩壊直後の1992年の東京。ケガで休職中の警視庁捜査一課刑事・本間俊介が遠縁の男性から失踪した婚約者・関根彰子を探してほしいとの依頼を受け、相棒の刑事・碇貞夫(寺脇)とともに追っていくうちに、カード会社に翻弄された自己破産者の悲痛な末路、そして新たな人生を手に入れようともがき続ける女性の影にたどり着くという骨太ミステリーが描かれる。

 上川演じる本間刑事は半年前に妻を交通事故で亡くし、現在は小学生の息子との2人暮らし。職務中のケガもあり刑事職から離れようか悩んでいたが、今回の依頼を受けるうちに“刑事としての本能”を取り戻していく。上川は「何と緻密で、何と面白く、そして何とも哀しい物語。脚本に魅了され、その勢いで原作を読んで。どちらも、最後のページを閉じた時についた溜息は、満足感とやり切れなさの入り交じった、しかし心地良いものでした」と自信をのぞかせた。

 佐々木演じる新城喬子は本間たちが関根の人生をたどっていくなかで次第に浮かび上がる謎の美女。佐々木が「この作品は1990年代の設定で、洋服や髪型が現代とは大きく違うことに衣装合わせのとき、衝撃を受けました」というように、ドラマではバブルという華やかな当時の時代背景やファッションを忠実に再現した。

 警視庁捜査一課刑事で本間のよき理解者で相棒・碇貞夫を演じる寺脇は、すでに『火車』を読んでいたという宮部作品の大ファン。「上川さんとは、ガッツリ共演させていただくのは初めてですが、バランスをうまくとって、ドラマの良いカンフル剤になれればと思っています」と意気込んだ。

 同ドラマの川島誠史プロデューサーは「1992年という激動の時代に生きた人々の悩み、苦しみ、葛藤をリアルに描き出すとともに、緻密に計算された疾走感溢れるミステリーと骨太な人間ドラマを是非ご期待ください」と力強くコメント。同局系にて放送されたばかりのドラマ『遺留捜査』で異色の科学捜査係を演じ、そのキャラクターが好評だった上川と、本格ミステリー初挑戦の佐々木。初共演となる2人にベテラン“刑事役者”の寺脇がスパイスとなり展開される新たな物語に注目が集まる。



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  • SPドラマ『火車』(テレビ朝日系)に出演する上川隆也 
  • “バブル時代”の美女に扮した佐々木希 
  • 上川の“相棒”刑事役を務める寺脇康文 

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