2000年8月の伊豆諸島・三宅島大噴火で、離れ離れになった家族と飼い犬の実話をベースにした映画『ロック わんこの島』公開記念パネル展が東京都庁内で開催され7月1日、主演の佐藤隆太が同島の1日観光大使として出席した。撮影で40日間島に滞在し、自然の美しさに触れた佐藤は「何度も行きたい場所で、忘れられない“第2の故郷”になりました」と感慨ひとしお。偶然会場に姿を表した石原慎太郎・東京都知事にあいさつと映画のPRを行い、観光大使としての業務を全うした。

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　同作は飼い主と離れ離れになって島に残り、災害に負けずたくましく生き抜いた犬、ロックの実話をもとにしたオリジナルストーリー。ロックの飼い主家族を通して、噴火時の離散、避難後の慣れない都会での生活、家族の在り方、故郷への想い、生きていく力などを描く。

　自身初の観光大使就任に大喜びの佐藤は「自然の厳しさを知ると同時に、美しさも肌で感じることができた。島民の方が自然を受け止め、共存している様が素晴らしいと思いました」とコメント。同席した三宅島村長の平野裕康氏と固い握手を交わし「ぜひ（映画を）ご覧になって興味を持っていただき、また三宅島でお会いできることを楽しみにしています！」とアピールした。

　佐藤からの熱烈な映画PRに真剣に耳を傾けた石原都知事は「三宅島は本当に美しい島だから、この映画でキャンペーンされることは素晴らしい」。佐藤との写真撮影にも上機嫌に応じ「東北も大変だけど、こっちもまだ心配。皆さんも、三宅島に友情を感じてください」とメッセージを送った。

　この日はほかに中江功監督が出席。映画『ロック わんこの島』は7月23日（土）より全国公開。

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