お笑い芸人の木村祐一が監督を務める映画『ワラライフ!!』の初日舞台あいさつが29日に都内で行われ、木村監督とともに村上純（しずる）、吉川晃司、板尾創路ら出演者が登壇した。真っ白なスーツに身を包み、他の登壇者たちよりも後に登場した板尾は、木村監督へ花束を贈呈。監督としての木村を「何十年も監督をやってるような雰囲気。彼の将来が楽しみです」と絶賛した。

　同作で描かれるのは、生まれ育った実家を引っ越すことになった主人公（村上）が、共に暮らした家族との日々などを思い起こし、日常の何気ない喜びが大きな幸せ（What a wonderful life!!＝ワラライフ!!）に変わっていくということに気づくストーリー。

　「俳優の村上です」とあいさつした村上は「演じていて、とても楽しかった。是非、スクリーンを舐め回すように観てください」とアピール。木村監督からのオファーの際には「ごく普遍的な、30代の、どの駅にいてもおかしくない役ということで、芸人として“クセ”がないんじゃないかと悩んだこともあった」と葛藤もあったようだが「それも、個性のない個性が出せるんじゃないか」とプラスに考え、出演を決意したことを明かした。

　主人公の父親を演じ『天才バカボン』のパパのような赤い腹巻き姿が印象的な吉川は撮影を振り返り、「父親役は、そういう歳になったんだなと。個人的には、バカボンのパパ風な格好をできたのが楽しかったです」。木村監督は「今日を“家族の日”と制定して、映画が終わったら、みなさん家族でご飯を食べに行ってください」と集まった観客に笑顔で呼びかけた。舞台あいさつにはほかに田畑智子、鈴木杏樹も出席し、登壇者全員でひと足早い豆まきを行い、会場を盛り上げた。

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