日本映画製作者連盟（映連）は27日、2010年（平成22年）の全国映画概況を発表した。総興行収入は過去最高だった2004年の2109億円を上回る、歴代1位の2207億3700万円（前年比107.1％）の記録達成。興収1位は『アバター』の156億円、2位『アリス・イン・ワンダーランド』の118億円、3位『トイ・ストーリー3』の108億円と続き、4位『借りぐらしのアリエッティ』の92.5億円が邦画のナンバー1ヒットとなった。5位『THE LASTMESSAGE 海猿』の80.4億円と続き、上位5作品のうち4作品が3D映画を占めた。総動員数は1億7435万8000人で前年比103％だった。

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　2010年に日本国内で公開された作品は邦画408本（前年比−40本）、洋画308本（同−6本）の合計716本。興収の内訳は邦画が1182億1700万円（構成比53.6％）、洋画が1025億2100万円（同46.4％）と3年連続で邦画が洋画を上回ったものの、前年比では邦画100.8％、洋画115.5％と洋画の伸び率が目立った。これは上位3位を洋画の3D映画が独占し、いずれも100億円超のメガヒットを記録したことが要因。2009年にハリウッドが「3D元年」を掲げて制作された作品が2010年に続々と公開され、洋画に限定すると興収上位5作品はすべて3D映画となった。

◆興収ベスト10は以下の通り。

1位：『アバター』156億円（洋画1位）
2位：『アリス・イン・ワンダーランド』118億円（洋画2位）
3位：『トイ・ストーリー3』108億円（洋画3位）
4位：『借りぐらしのアリエッティ』92.5億円（邦画1位）
5位：『THE LAST MESSAGE海猿』80.4億円（邦画2位）
6位：『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ！』73.1億円（邦画3位）
7位：『カールじいさんの空飛ぶ家』50.0億円（洋画4位）
8位：『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』48億円（邦画4位）
9 位：『バイオハザードIV　アフターライフ』47.0億円（洋画5位）
10位：『劇場版ポケットモンスター　ダイアモンド＆パール　幻影の覇者　ゾロアーク』41.6億円（邦画5位）

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